ことばの毒……その20『でも』 | みやこのこのみ

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ライター&ライフスタイルコーディネーター、前川みやこのブログです。
日々の生活の中で、心にピピッと響いたもの、こと、ひと、ことばなどを
つれづれなるままに書き綴ります。

「でもやしかし、こういった接続詞があなたの買い時を邪魔してる」
と、某予備校の先生が眉間にしわを寄せて言っているCM
数年前に話題になっていた。

次に来るセリフ
「じゃあいつ買うか……今でしょ!」
で、流行語大賞みごと受賞~~~!

でもこの接続詞
知らず知らずに使っている人がとても多い言葉の一つだ。
お~っと、私もうっかり使ってしまったわあせる

杉

接続詞は、

『順接』……「それで」「だから」など
『逆説』……「でも」「だけど」「しかし」など
『並列・追加』……「そして」「また」など
『対比・選択』……「または」「それとも」など
『説明・補足』……「ただし」「つまり」など
『転換』……「さて」「では」など

などに分類される。

逆説『でも』は、
前の文脈と相反する事柄を導く……早い話が反論だ。
例えば、よくある友達同士の会話

A子「明日10時に駅集合でいい?」
B子 「でも、早くない?」
A子 「じゃあ、現地集合にしようか」
B子 「でも、場所がよくわからないんだよね」
A子 「地図をメールするよ」
B子 「でも、他のみんなは大丈夫なの?」
A子 「……!」


こうやって活字で読むと、
B子は相手の意見にいちいち反発する
困った性格の子としか思えない。

しかし、実は本人には全くそんな意識はなく、
会話の頭に「でも」を付けてしまうクセがあるだけなのだ。
だから、それが大きな誤解を招いていること
相手を不愉快にさせていることに全く気付いていない。

A子は、何を言っても反論されて
いい加減、話すのも嫌になっているというのに……。

B子の気持ちになって、よ~く見てください。
この会話、
「でも」を外してもちゃんと成立するのですよ。
相手に不快感を与えることもなく……。

森

A子 「明日10時集合でいい?」
B子 「早くないかな?」
A子 「じゃあ、現地集合にしようか」
B子 「私は、場所がよくわからないんだよね」
A子 「地図をメールするよ」
B子 「他のみんなは大丈夫かな?」
A子 「じゃあ、全員に送っておくね」


ほらねラブラブ

本当は、みんなのことを気遣う細やかな神経を持っているのに、
「あの子、何言っても文句ばっかだからめんどくさいよね」
などと友達に煙たがられているB子さんタイプの方
早く、「でも」の口癖を直しましょうね。







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