想像力でより遠くへ旅するためには、むしろ何か制限がかかっている方がジャンプ力が出る。
小川洋子
小説家
人は崖っぷちに立たないと真剣にならないもので、締め切り(制限)があるから、それに合わせようと必死に課題と取り組むようになります。
「火事場のばか力」って知っていますか?
火事の時、とっさに思いがけないパワーを発揮することですが、同じように「制限」や「危機感」が大きければ大きいほど、普段眠っている筋肉や脳が目覚めて応援してくれます。
「博士の愛した数式」など、多くの名作を手がけた作家の小川洋子さんは、想像力を発揮するには「制限」があった方がジャンプ力が出る、と言っています。
「想像力でより遠くへ旅する」って言葉も、さすが小川さんならではの表現ですね。
作家はある意味で想像力が「命」ともいえる職業です。
そして、想像力には「制限」が欠かせません。
地球の重力も「制限」です。
時間はさらに大きな「制限」で、“命“という制限があるからこそ、想像力をジャンプさせて遠くへ旅出来きたり、大空を飛ぶこともできるのです。
以上、『君を変える50の名言』より一部引用
「魂は永遠」と多くのスピリチュアルリーダーが言っていますが、私たちの命には限りがあります。
一つの自我がさまざまな命を経験していると信じている方もいらっしゃいますが、精神世界に絶対はないし、実際のところどうなのかは分かりません。
精神世界(心の中の世界)は、あるといえばある、ないといえばないの世界。
人の数だけ違いがあるともいえるし、大きく捉えれば、人としての共通点が見出せるともいえます。
人知れず、悩み・苦しみを抱え、今世の命をあきらめてしまった方、、、
シャンタンさんのご縁で知り合った方で数名いらっしゃいます。
この場をお借りしてご冥福をお祈りします。
崖っぷち、どん底の経験はとてもしんどいですし、魂が永遠ならば、今世をあきらめて来世に希望をつなごう!
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、小川さんのおっしゃるように危機感・制限・崖っぷちに見舞われたからこそ、想像力で遠くに旅することも出来る!
ピンチはチャンスともいいます。
遠くを旅する想像力が身につくと、目の前の現実の受け止め方が変わってきます。
変化の時代、たいへんなこともたくさんありますが、あきらめるのはまだ早い!
ちょっとした小さなことからでも出来ることがあるかも知れないし、ほんのちょっとの変化が未来になったら大きな変化につながることだってあるかも知れません。
私は、様々なことが思うようにならず、うつで動けなくなって、辛くしんどい数年を過ごしました。
その頃の私は感覚が閉じ切っていて、小説や詩、絵画にまったく感動できなくなっていました。
来世を信じていたわけではありませんが、何かも嫌になって人生をあきらめようとしましたが生かされました。
うつの薬を断薬出来てから、閉じていた感覚が少しづつ蘇り、大好きだった読書や詩の朗読が再び出来るようになりました。
どん底に落ち「うつ」になった制限のおかげで、大きくジャンプ出来ました。
迷いながらも、内なる声をガイドに、これまでよりもゆっくりとしたペースで生きています。
しんどい出来事が起こると、心の奥から「あきらめないで!」と聞こえてきます。
本日もお読みくださりありがとうございました。
貫井(み)投稿