まず人間の愛と喜びと、人間の愛の惨めさを通り抜けることだ。 それを通して自分を成熟させるがいい。 | 覚醒のひかり

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縄文時代にゆるゆる瞑想をしていた、シャンタンこと宮井陸郎(1940.3.13-2022.3.17)のブログ
【地球は国境のない、一つのうつくしい平和な星です】
【いまここをトータルに生きる】
いろんな人の言の葉を、分かち合いたいと思いまあああああああす!
(貫井笑店)

 

 

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まず人間の愛と喜びと、人間の愛の惨めさを通り抜けることだ。
それを通して自分を成熟させるがいい。

もっとも高い頂きでは、愛の道に従おうと、
あるいは瞑想の道に従おうと、あなたは女性的になる。

 ミーラ、インドの女性神秘家は、
    ほんとうに狂った帰依者、“バクタ”だった!

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ミーラは神との途方もない愛とエクスタシーのなかにあった。
彼女は女王だったが、通りで踊り出した。
家族は彼女を勘当して、毒殺しようとした。
王家の家族にとって、彼女は恥さらしだったからだ。

 そこは国のもっとも因習的な地域のひとつ、ラジャスタンだった。
そこでは何世紀もの間、誰も女性の顔を見たことがなかった。
女性の顔は覆われていたのだ。常に覆われていた。
当時、それほどにもばかげた環境のなかで、女王が通りで踊り出した。

群衆が集まった。ところが、彼女は神性であまりにも酔っていたために
“サリー”はずり落ち、顔はあらわになり、手は剥き出しになったものだ。

家族は言うまでもなく非常にあわてた。

 だが、彼女は素晴らしい唄を、
世界中で、かつて歌われたことのないような素晴らしい唄を歌った。
それらは彼女のハートそのものから来ていたからだ。
       それらは自然に起こる発露だった。

 彼女は夫に言った。
「いつまでも自分が夫だとは信じないでください。
 私の夫はクリシュナです。あなたは哀れな代用品にすぎません。」

 王は非常に怒った。彼は王国から彼女を追放した。

彼女はマトゥラに、クリシュナの場所に行った。
そこにはクリシュナのもっとも偉大な寺院のひとつがある。

その寺院の首席僧侶は、生涯どのような女性も見ないという
誓いを立てていた。三十年間、彼はどのような女性も見ていなかった。

女性は誰もその寺院に入るの許されていなかったし、
彼は一度も寺院を空けたことがなかった。


 ミーラはそこに着いて、寺院の門のところで踊った。
門番たちはあまりにも魅せられ、引きつけられたために、
彼女を遮るのを忘れた。彼女は寺院に入った。
彼女はこの三十年間でそこに入った最初の女性だった。

 首席僧侶はクリシュナを札拝していた。
彼はミーラを見て、自分の目が信じられなかった。彼は怒り狂っていた。

彼は彼女に向かって叫んだ。

    「ここから出て行け! 女、ここから出て行くんだ!
      ここでは女は許されていないのを知らないのか?」
 
 ミーラは笑って行った。

  「私が知るかぎりでは、神を除くすべての人が女です--
            ---あなたもよ!」

   「クリシュナを三十年礼拝していて、それでもまだ
            あなたは自分が男だとでも思うの?」

 それは首席僧侶の目を開かせた。彼はミーラの足もとに崩れ落ち、
こう言った。
「そのようなことを言った人はこれまでひとりもありません。
     でも私にはわかります、私は感じることができます--
                 ---それは真実です」

 もっとも高い頂きでは、愛の道に従おうと、
あるいは瞑想の道に従おうと、あなたは女性的になる。


ミーラの愛は、完璧な人間の愛だ。彼女に必要なものはなにもない。

彼女はクリシュナからはなにも望んでいない。
彼女はただ与えつづける。
彼女には歌う唄がある。

   --彼女は歌う。彼女には踊るダンスがある。
   --彼女は踊る。彼女には得るものはなにもない。
     彼女は与えるだけだ。それなのに、彼女は千倍も受け取る
                  - それは別のことがらだ。

 もしミーラになりたかったら、
まずあなたは人間的な愛の必要を
満たさなければならない。

さもなければ、
あなたのクリシュナはあなたの想像、
抑圧された欲望の投影にすぎなくなる。


     人間の限界を覚えておくがいい。
    そして、あなたの限界を覚えておくことだ。

    そして、愛がどのような種類であれ可能であれば、
        そのなかに入って行くがいい。
        不可能なことを欲しがってはいけない。
        さもなければ、あなたは可能なものでさえ見逃す。
        可能なもののなかを通って行きなさい。
        可能なものを完結させなさい。
あなたの存在が満たされてそこから出てくるようにするがいい……。
そうすれば、不可能であったことも起こりうる。
あなたには能力がそなわったのだ。


 まず人間の愛と喜びと、人間の愛の惨めさを通り抜けることだ。
 それを通して自分を成熟させるがいい。