善と悪の二極を同時に持って完全 | 覚醒のひかり

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縄文時代にゆるゆる瞑想をしていた、シャンタンこと宮井陸郎(1940.3.13-2022.3.17)のブログ
【地球は国境のない、一つのうつくしい平和な星です】
【いまここをトータルに生きる】
いろんな人の言の葉を、分かち合いたいと思いまあああああああす!
(貫井笑店)


津留晃一 


磁石には、S極とN極がありますが、やはり真ん中はありません。

真ん中あたりで磁石棒を切断してみると、

それまで中心だと思っていた場所は、

やはりS極とN極に分かれてしまいます。

どんなに切り分けてみても

永久にその中心を見つけることは出来ません。

 
このことがこの現象世界を象徴的に表しているようです。

我々はこの現象世界の中に無極を見つけることは出来ません。

我々は無極を学ぶのに、この現象世界の二極を使います。

両極を学び、両極を体験することによって初めて真ん中、

すなわち無極(ニュートラル)を知るのです。

これまでの永い転生の歴史の中で、
人を殺した体験のない人はいないと伝えられました。

殺す体験をし、殺される体験をして真ん中を学びます。

優しく思いやりのある人間を体験した後は、
意地悪で独りよがりな人生を体験して、

その両極の中心点が分かります。

切れ者で英才を演じた後は、
愚鈍で仕事の出来ない役を体験して、

二極のバランスを図ります。


名歌手を演じた後、

次の転生で音痴を体験して、

ねたみの気持ちを味わいます。

真ん中そのものを体験することの出来ないこの世界で、

二極の両極を体験することによって

真ん中を知ろうという筋書きのようです。

 解体、そして統合、解体、統合、
宇宙のこの偉大なる永遠の繰り返しの過程の中で、

往路である解体の過程を終演させた宇宙は、
大いなる一つに向けて統合の過程を歩き始めました。


統合とは二極の統合のことです。

陰と陽、善と悪、美と醜、自と他、内と外、
精神と物質、右脳と左脳、男性性と女性性、

出来る事と出来ない事、
ありとあらゆる対立していた二極が統合へと向かい始めます。

 統合とは内なる統合のことです。

関係のこじれた恋人同士のよりを戻すことではありません。

出来なかったことを
猛練習して出来るようにするということでもありません。

悪を我慢して泣き寝入りをするということでもありません。

 
善悪の統合とは、善と悪の両方を知りつくし、
内なる悪を受け入れ認めたときに達成されます。

仲直りさせようと他人に働きかけてもうまくいきません。

「あなた、それは違うのよ」と他人を説得することは出来ません。

悪から逃げ出そうともがいてみても
絶対に逃げおおせることはありません。

あなたが忌み嫌っている悪はあなたの内側にあるのですから。

人はどんなに熱心に勉強をしても、
「人に優しくできますように」とお祈りしても、

グルの話を何100回聞いても、
人生の折々の瞬間には、優しくできない自分を発見します。

 この宇宙は陰陽二極の表現の世界です。


宇宙のビッグバンの瞬間に
プラスとマイナスの素粒子が生まれました。

プラスとマイナスの数はどんな時も同じ数だけ存在します。

優しからざるものが、優しさを表現可能にします。

すなわち優しくないものが
優しさを支えている宇宙であるといえるでしょう。

 ホロニックなこの宇宙に存在するあなたは、
この陰陽二極の宇宙の反映です。

全宇宙と同じ存在であるあなたの内に、
陰と陽、すなわち善と悪が存在します。


善も、悪もあなたの内側に存在します。

宇宙が陰と陽の二極で完全であるように、
あなたも善と悪の二極を同時に持って完全なのです。

悪はあなたの内側にあります。

 そのことを完全に認めたとき、
人はどんなに安らぐことでしょう。

「悪もあって良いのだ」このことをあなたが受け入れたとき、
あなたに大安心が訪れます。

彼のあの態度が気に入らなかったとしても、
それはそれでちっともかまわないのです。

そんなあなたの内側の引っかかりを受け入れ、許し、
100%認めたとき、


あなた自身が完全なる一つに統合されます。

心が完全なる球体に満たされ、喜びが満ちあふれます。

統合されたあなたは、見るもの、聞く声の全てが

一変して感じられるようになってきます。

あるものをあるがままに純粋体験が出来るようになると、


感動の嵐が背骨を突き抜けるのを知るでしょう。


あなたが意識を向けた草花から、



めくるめく至高感がもたらされることでしょう。