津留晃一
あなたひとりがその意識を変えることによって、あなたの見える宇宙全てが変わってしまいます。
地球を変えるのに、あなたひとりの意識の変容で事足りるのです。
他人の抱いている固定観念を変えようと努力する必要はないのです。
もしもあなたのまわりの誰かが、光以外の何かに見えているとしたら、それはあなたの中に、何らかのかげりがまだ残っているという証拠にすぎません。
あなたがある人を嫌いだとしたら、その人の欠点を見つけだしている自分に気付いて下さい。
その人の中に見える欠点を、欠点と認識するために使ったあなたのモノサシは何でしょうか。
他人を良くないと判定するための尺度に用いたあなたの価値観を見つけて下さい。
その価値観の対極にある考え方は何ですか。
その対極する価値観を使ってあなたの判断の天秤ばかりが
バランスするように持ってきて下さい。
あなたの価値観をニュートラルにするという事です。
あなたの抱いてきた価値観が、「どちらでもよい」とニュートラルになると、そのことに対して比較することが出来なくなります。
比較するための尺度がないからです。
比較しなくなったら判断もできません。
このとき、人は初めて判断しない人生を生きられるようになってきます。
比較するな、判断するなと教えられても、モノサシを持っている以上、瞬間的に無意識に条件反射的に判断が起きてしまうものです。
あなたの抱いている全ての、善し悪しの価値観を手放して下さい。
あなたの疑うことのない正しさに対局する価値観をさがし、価値をバランスさせ、ニュートラルにして下さい。
この時、人は比較判断が出来なくなります。
判断しなくなったあなたの心は揺れようがありません。
こうして人は不動心を獲得します。
正しさを握っている限り、社会の現実を見て、心を動かさないではいられません。
正しさを持っている限り、そこに悪を発見するからです。
不動心を得た人は、現実を感情を交えず見ることが出来るようになります。
即ちあるものをあるがままに観るわけです。
全てのものを、全ての人を正観出来るようになります。
見えてくるものの奥にある「存在」が感じられるようになってきます。
「ただ在る事のすばらしさ」がわかるようになってきます。
至福に満たされます。
存在の美しさ、存在する事の素晴らしさを実感します。
決して変わることのない、永遠の巨大な存在を感じられるようになってきます。
「私は今なぜこんなに頭が悪く、力が無く、矛盾だらけのジレンマの社会に生きているのか?
私が神であるはずがない」と考える人は、「だから我々は互いに掛ける迷惑を、最小限に止められるよう我慢しあってひっそりと生きていかなければいけない」
という考え方が正論となります。これまでの考え方です。
この反対に、自分が神である事を疑わずに真理の中心にすえた時、「ではなぜ、神であるはずの私が矛盾をとく智恵がなく、問題を解決する力がないのか」と、
その解答を用意する必要が生じます。
神である我々が、ジレンマ社会にいるとしたら、
それを体験してみたくて、ちょっと遊びに来ているのだとしか考えられません。
子どもが恐いジェットコースターにわざわざお金を払って遊びに来るように・・・。
そして全ての現実を創っている自分が創造者であることを受け入れたとき、自分のまわりで起きる全てに責任を取ったとき、もはや永久に被害者にはなり得なくなります。
被害者にならないとは、もはやあなたは永遠に傷つくことがないということです。
もう自分は傷つくことがない、自分は永遠に安全であると想像してみて下さい。
どんなに安らかにくつろげることでしょう。
自分はそのためにこそ、これまであくせく頑張ってきたのだとは思いませんか?
本当はその感覚が欲しかったのではありませんか?
そうなのです。
自分に起こってくる現実の総てに対して、自分が責任を取ったとき、あなたはその瞬間から永遠にくつろげる豊かで、自由な存在へと変わります。
これは難しいことではありません。
単に「自分の見るもの聴くものは総て自分のハイヤーセルフが、私のために創り出してくれているのだ」という、この一点を受け入れてしまえばそれで終わりです。
それだけであなたは完全なる安全を手にします、完全なる安らぎに浸れます。
どうか恐怖から逃れようと、責任を取ることを回避するのではなく、
勇敢に総ての責任を受け入れて下さい。
本当に「総て」にです。
永遠に傷つかない人だけが、永遠に人に優しくできます。
それが無条件の愛の体現者のことです。
すなわち「無条件の愛」を体現するための必須要件が、自分が傷つかないということです。
あなたが永久に傷つかなくなったとき、あなたが永久に被害にあわなくなったとき、それは即ちあなたの世界から完全に加害者が消える瞬間でもあります。
あなたの世界に加害者を出現させていたのは即ちあなた自身だったのです。
あなたが自分を守りたかったからです。
そうさせたのはあなたの恐れなのですが、
あなたが「自分を守ろう」と決めたとき、ハイヤーセルフはあなたの希望どおり守らねばならない敵をあなたのために用意して下さいます。
あなたの唯一最大の敵は「自分を守ろう」という思いにありました。
どうか進んで勇気を奮って自分を解放して下さい。
「守る必要なんか一切ないのだ」という一見無謀な考え方を受け入れてみて下さい。
そこからあなたの安心がやってきます。
その時あなたの世界から、あなたを攻撃するものが消えていきます。
天災にもあわなくなります。
事故も起きなくなってきます。
それを創っていたのがあなたの「自分を守る」という理性にあったのですから・・・。
「自分を攻撃していたのは自分の思いであった」
「自分の心を揺さぶっていたのは自分の抱いた価値観にあった」
こんな簡単な理屈を、人はやっと理解できるところまで意識が上がってきたようです。