花 221 | 舞う葉と桜〜櫻葉・嵐綴り〜

舞う葉と桜〜櫻葉・嵐綴り〜

腐女子向けのお話ブログです。

「しょーちゃんは何だったら欲しいって言ってくれるの?」
「………え?えと…………」





のしっ。





と俺に乗っかる雅紀が、少々膨れっ面な気がするのは果たして気のせいか。





時刻は0時を回った1月25日。





なかなかに大騒ぎだった夕飯、コーヒータイム、解散、地下室でオレンジくん検証、風呂、風呂後のまったりを経て2階の寝室。





ベッドに入り部屋の明るさを落とし後、おもむろに雅紀はスマホで時計アプリをダウンロードして、0時になる瞬間をカウントダウンしてくれた。





そして日付が変わった瞬間に『おめでとう、しょーちゃん』って言ってくれて、それはそれはくらくらするほどの農耕なキスを、唇が腫れるんじゃね?というぐらいしてくれた。





もちろんキスだけでは終わらなかった。


もちのろんだ。もちがろんだ。





『誕生日だからいっぱいシてあげるね』なんて言葉と共に男前に服を脱ぎ捨て、男前に俺の服を剥ぎ取り、最近雅紀に致され過ぎて以前ほど元気にパオンしない俺のパオンを、それはそれはパオンパオンパオンパオンしてくれた。(これでも最後まではまだ‼︎である)





まだ1ヶ月だ。





雅紀がパオンのパオンパオンを覚えてからまだ。


確かにこの1ヶ月ほぼほぼ毎日シている(されているとも言う)とはいえ、雅紀はまだソウイウコトを覚えて1ヶ月のはず。





だがしかし。


駄菓子菓子。


やはり絶倫だよ雅紀くん。





天才だからなのだろうか。


好奇心と探究心がやばいからだろうか。


どんどん身につける雅紀の技巧がとにかく色々とやばい。





俺はいつか本気でこの子にすべてを奪われるのではないかと思う今日この頃である。





反撃を試みることもないままにパオンパオン後これである。





まっぱな俺の上に乗っかるまっぱな雅紀。





乗っかるというか跨るというか。





顔からちらりと視線を落とせば、雅紀のビッグなパオンが元気にパオン。





いくら誕生日だからって俺ばかりって言うのもな。


しかもこの子のパオンは絶倫パオンだ。


俺のパオンとは違い、一回ぐらいではしょぼんにならない。


ということで、サービスされたからにはされた以上にサービスをして差し上げなければ。


何たって俺の誕生日だ。特別な日だ。





雅紀に乗っかられたままそっとパオンをつかんであげれば、雅紀は膨れっ面を維持できず、俺しか知らない悦びの表情を浮かべて、しょーちゃんって。





この顔は、何度見てもゾクリとする。





艶やかで妖しいカオ。


つまり妖艶なカオ。





「ん?」
「プレゼント、何がいいの?」
「何って言われても………特にないんだよなあ。俺今」
「それはダメっ………」





ん?





その、今のダメはどっちのダメだろうか。





俺が動かす手へのダメか、特に今欲しいものがないことへのダメか。





まあ、今日はめでたい日だから、両方ってことでいいか。





むふふって、我ながらダラシナイ顔になっている感が否めないが、構わず手を動かす。


すると雅紀はダメだってばっ………と、声を上げ始め、おや、こっちだったかとますます顔が‼︎俺の顔が‼︎





嗚呼。


あああああ。


俺、まじのまじでさ。めちゃくちゃのめちゃさ。





「俺今、すごい幸せなんだよ」





雅紀のパオンをパオンパオンしながら、俺がいかに今幸せで満ち足りていて、欲しいものが何もないぐらいかということを雅紀に伝えた。


雅紀が居て、居てくれて、メンタルやられてるダメダメな俺を大切にしてくれて、それだけじゃなくて、生きていく強さとか、責任とか、そういうことを教えてくれて、それをやらせてくれてさ。


まだまだ完全復帰には時間がかかるかもだけど、でも、雅紀が居てくれるってだけで俺、すげぇ心強くて。





そういう気持ちを、雅紀に気持ちいいことをせっせとしながら。


聞いてる?なんて時々確認しながら伝えた。





だからいいんだ。物は要らない。雅紀が居てくれればいい。それだけでいい。





何度パオンパオンしても元気になる雅紀の無敵パオンに、神さま、このパオンの攻略本ありませんか?って本気で思いつつ、一生懸命伝えた。





最後雅紀は分かったって。


分かったよって言った。言ってくれた。


だから俺は安心した。


これでレクサスとか別荘とかヘリとか言わないだろうと。





いや、確かにレクサスとか別荘とかヘリは言わなかった。


それは言わなかったのだが。





翌日しっかりと、しっっっっっかりと‼︎


某有名デパートの外商・長野さんがにこにこと穏やかな笑みを浮かべて、超高級腕時計をいくつもいくつもいくつも‼︎持って来やがったのでありますよ‼︎





えええええ⁉︎雅紀くん⁉︎キミいつ長野さんに連絡したの⁉︎してたの⁉︎


っていうかキミ俺の話ちゃんと聞いてた⁉︎


俺はキミが居てくれたら他に何も要らないんだよ⁉︎


しかもこんな‼︎こんな超高級腕時計なんて‼︎


車買えるよね⁉︎この時計で新車が‼︎





って、長野さんが居るにも関わらず、雅紀の肩をつかんでゆっさゆっさ。





「でもオレは、しょーちゃんに何かあげたいんだよ」





嗚呼。


あああああ、神さま。





雅紀の金銭感覚はまじバカだと思うけど。それはまじでどうにかして欲しいけど。





俺を、俺と雅紀を、出会わせてくれてありがとうございます。





ものすごくそう思った、SHO MOCHI SAKURAI、33才の誕生日でありました。










サービス回です(笑)

米お待ちしております🌾