◆博士ちゃん「新幹線開業60周年記念」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

1964年開通した新幹線
今年で運行60周年。
10路線で、全長3300キロ。
かつては個室車、1985年には二階建て食堂車もありました。


日本のスゴ技から、イギリス高速鉄道クラス395は日立が受注しました。
ヨーロッパ大陸とブリテン島を鉄道で結ぶ英仏海峡海底鉄道トンネルは川崎重工のトンネル掘削機が活躍しました。

新幹線はなぜ作られたのか
戦前から弾丸列車計画があり、東京から下関を通り海底トンネルで朝鮮半島を通る構想でしたが、世界大戦中に中止されて幻に終わりました。

1.スピード

新幹線建設計画を主導・推進したのが、十河信ニさん。
技術者の国鉄技師長・島秀雄さんが、D51を設計しました。
顔面変形技術によって、新幹線はスピードアップしました。
当時の特急は角ばった車両が多かったです。
初代新幹線はだんごっぱなでしたが、空気抵抗を受けるために流線型にしたことで、時速200キロを突破しました。

1992-2012年・300系は時速270キロ。
500系で時速300キロを突破しました。
流線型の車体を設計した人は、戦闘機を設計していた三木忠信技術少佐。
「技術は平和のために使いたい」

車体の軽量化もスピードアップの一因でもあります。
0系は9トンだったのが、1980年からの200系は7.5トン。
アルミ合金製で職人さんが手作りして実現しました。
台湾新幹線、韓国のモノレールは日立が製作しました。
東北新幹線は時速320キロ。

2.運搬

新幹線は年間400両作られて、運搬されています。
一般的な電車は30から50年で交換しますが、新幹線は老朽化も激しく、約15年で交換しないといけないようです。
日本各地で製造され、運搬されます。

運搬車は緑色回転灯が設置されます。
夜間は足元に赤いライトを点けています。
後方車両の車両をリモコンで、タイヤの角度を小回りさせています。
陸送では遠くへは行けないので、船で運ぶこともありました。
波の高さが穏やかな時に限りますが、山口県から長崎県へ2両運べるので効率が良かったようです。

3.トンネル

山陽新幹線の六甲トンネルは、硬い岩盤や大量の水のため、5年かかりました
今や、新幹線には550ヶ所のトンネルがあり、線路は日本全国へ。技術も全世界へ。

世界が賞賛する日本のトンネル工事
トンネルドリルジャンボ:硬い地盤の山も先端ドリルで細い穴をたくさん開けて、爆薬を詰めています。
ロードヘッダー:軟らかい地面の山専用車です。
コンクリート吹き付け機:短時間で固まる特殊なコンクリートを吹き付け、トンネルの強度を高めています。
トンネル検査ロボット:トンネル検査員がハンマーなどで叩いているのを、
自動でトンネルの形状を確認しています。

4.安全性

つくばみらい市にある東鉄工業総合研修センター・鉄道メンテナンスの訓練施設があります。
メンテナンスは本来終電が終わってからなので、時間との戦いになります。
重機を入れる時に踏切から入れる訓練も可能。
トンネルにわざわざ電線を通してます。
実在する線路や踏切完全再現して、1年で1万2250人研修に来るとのことです。

マルチプルタイタンパー:敷石を踏み固めたりのメンテナンスをして、線路の歪みを補正します。
REXS(レール交換ロボット):溶接から古いレールの積み込みまで、人の何倍もの速さで終わらせます。

5.トイレ

新幹線のトイレも、鉄道界に革命を起こしました。

1872年、客車にトイレはまだなく、窓を開けて用を足していました。
1880年頃に設置されたトイレは線路に垂れ流していました。
開発されたのが循環式トイレで、車両基地で処理され、洗浄水を再利用しています。
1996年にさらに進化させた真空式は、使う水の量は一般家庭の10分の1です。

日清紡・新幹線グリーン車のおしぼりは、コットン100%で肌に優しいタイプで、繰り返し洗って使うことができます。
東京から大阪の2時間半前後、乾かないようになってます。

6.車内メンテナンス

1日平均356本の新幹線が運行されています。
運転間隔は3分足らず。
運行を正確に保つためにも、スピーディーな車内メンテナンスが必要です。
時間短縮のため、さまざまな道具が使われています。
魔法のホウキにはセンサーが付いていて、濡れていたらわかります。
市販されていて、2万7500円。
東海道新幹線で、使われているのが、エクスプレスラサーモット。
サーモグラフィーによって3座席一気に検知し、作業員の腰の負担もありません。

7.超伝導リニア

山梨県にリニア実験施設があり、62年前から開発が始まっていました。
リニア:磁石で動く電車で、初代は時速60キロ。
1997年、500キロの有人走行が実現し、2004年に581キロ、2015年には603キロを記録しました。
東京-大阪間67分はほぼ直線ですが、ルートの約9割がトンネル。
むき出しの線路を見られるのは、レア。
改良して、13%空気抵抗を減らしています。
実験センター42.8キロをわずか8分で走行します。

リニアを支えたスゴ技
全て自動運転で、先頭の窓にはカメラがあり、地上の司令室から遠隔操作しています。

座席の秘密=インアームテーブル
USBポートを完備し、幅47.7センチ(新幹線のグリーン車48センチ)
背面にスポンジ素材を使用
150キロまではタイヤ走行して、150超えたら浮き上がります

カーブを直線と変わらず走行するために調整する秘密として、線路を傾けて遠心力を打ち消しています。
実際には10度の傾斜があります。

超伝導磁力の秘密
線路の両側にあるガイドラインにはコイルが入っています
磁力の引き合う力と反発する力で車両が浮かび上がります。
コイルを冷やしながら走行しますが、N極と S極を切り替えて前進します。
車輪走行の限界を越えるために開発されました。

線路から非接触で給電
線路内の2本の黒いケーブルは、車内に電気を供給するためのものです。


リニアは延期が発表されてしまいましたが、羽越新幹線が計画されています。
 東北地方の日本海側を縦断し、新潟県から青森県までをつなぎます。糸魚川付近から直江津、長岡、新潟、酒田、秋田、弘前といった都市を結びます。


「北陸新幹線・3月16日敦賀まで延伸」の記事はこちら(2024年3月18日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12844765517.html

では、明日。