◆池上彰が緊急解説・ウクライナ情勢が重大局面 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

▼写真AC:ojyooonさん提供のフリー素材「ウクライナの美しい街並み」


<これまでの流れ>
ロシアが国境近く19万人の軍を装備。
プーチン大統領は各国の制止を振り切り、キエフへミサイル攻撃を開始した。
西側に逃れようとする市民の姿で、道路は大混雑。
ロシアは「ウクライナ東部の住民が助けを求めている」との名目で攻撃した。
ウクライナで民族虐殺は起きていない。

ウクライナ第2の都市・ハリコフで大きな紛争。
市街地で戦闘が行われ、地下に避難した住民が、眠れぬ夜を迎えている。

キエフに住むマリーナさんはオンラインで「ロシアのニュースはフェイクであるから、耳を傾けないでほしい」と訴えた。
「8年前にクリミア半島を奪われたため、警報やサイレンなどには慣れっこである。バックパックを背負ってすぐにでも逃げられ、3分あれば町の防空壕には行ける。オフラインはクローズで、やっているのは病院ぐらい。ウクライナ国内では電話は可能だとのことである」

日本でもロシア人・ウクライナ人によって戦争反対のデモも行われている。

プーチンは、ウクライナもベラルーシ(ロシア寄りの国)のような国にしようとしているようだ。
ウクライナ東部の親ロ派勢力が支配するルガンスク人民共和国、ドネツク人民共和国の独立を承認。
24日に始まったミサイル攻撃は、まず軍事基地を攻撃、軍のレーダーを狙った。
ロシア、ベラルーシ、クリミアの3方向から攻めている。
ウクライナの軍を壊滅させ、ロシアの言うことを聞く大統領にすげ替えてしまう狙い。

現代はハイブリッド戦争
・軍事侵攻
・サイバー攻撃
  銀行停止などの混乱
・フェイク動画
  「ウクライナによって攻撃されている」というニュースを流している

ウクライナも首都死守へ徹底抗戦している。
ゼレンスキー大統領はビデオメッセージを通じ「皆で必ず勝つ」「ウクライナは自由を諦めない」など、強気の姿勢を崩していない。

<各国の対応と経済制裁>
日本の経済産業省も注意喚起を行なっている。
ロシアが経済制裁の(サイバー攻撃などの)報復をしてくるのではないだろうか。

NATOは東西零戦が終わったら、加盟30カ国にまで増えた。
ウクライナもまた、NATO加盟に前向きとされている。
ロシアは、ウクライナに脅しとも言える行動で、NATO加盟を断念させようとしている。
ウクライナはNATOに加盟していないから、助けられない。
どこかの国が助けようとウクライナに入ると、ロシア軍との全面戦争になってしまう。

国連の安全保障理事会の決議では、常任理事国・ロシアが拒否権を持っていて、中国は棄権している。
まったく国連は機能していない。

アメリカとヨーロッパ各国は、SWIFT(国際銀行間通信協会)でロシアの銀行を排除し、貿易などによる送金システムをロシアが使えないようにするなど、締め付けを強める動きになっていて、ルーブルの暴落につながる。
ロシア経済には打撃になる。
天然ガスを輸入しているヨーロッパにとっても、返り血を浴びてしまう。
ドイツは消極的だったが、アメリカが裏でドイツを説得していた。
抜け道は、中国が元で天然ガスを買って支援すること。

私たちの生活にも色々な影響がある。
日本でも物価高がやってきた。
原材料、資源、輸送などのコスト高
コストプッシュインフレ(生産コストの上昇により起こるインフレ)。

ウクライナは国土面積は日本の1.6倍。
“欧州のパンかご”と呼ばれている。
ウクライナ国旗は上が青で下が黄色。
青空の下の黄色の麦畑を表している。
ロシアも小麦輸出量世界一。
この両方からの輸出をしない、できないとなると、当然値上がりする。
ロシアからの天然ガスが輸入できなくなり、ガソリン代も値上げとなる。

<ウラジミール・プーチンと壮絶なロシア史>
ロシアは、18世紀から不凍港を求めて南下政策をした。
1812年ナポレオンの侵攻
1918年対ソ干渉戦争
1941年第2次世界大戦・独ソ戦

プーチンは1952年レニングラード生まれ、貧しい幼年期を過ごしていた。
ドイツ軍が攻め込んできて、レニングラード包囲戦
兄が病死、母は餓死寸前、市民100万人以上が餓死した。
(他国の侵略のトラウマ)

KGBにスパイとして入局して、東ドイツに配属
1989年ベルリンの壁崩壊を目撃
1990年、サンクトペテルブルクに戻り、政治活動を開始した
1991年ソ連崩壊を目のあたりにした(大国崩壊のトラウマ)
2000年大統領就任、大統領の任期を2036年まで延長している
 旧ソ連地域を再統合した「ユーラシア同盟」の樹立を目標として掲げている

プーチンは中央情報局 (CIA) の元局員・スノーデン氏のロシア亡命の際に「元スパイなんて言葉は無い、スパイは死ぬまでスパイだ」と言った。
プーチンは「ロシアは、ソ連が崩壊したあとも最強の核保有国の一つだ。ロシアへの直接攻撃は、敗北と壊滅的な結果をもたらす」と、核兵器の使用をちらつかせ、国際社会からひんしゅくを買った。

<各国首脳の思惑>
ロシア・プーチン大統領:強い大統領で、支持率を上げたい
 NATOを揺さぶりたい

アメリカ・バイデン大統領:中間選挙前に強さをアピール
 制裁でインフレ加速は困る

日本・岸田総理大臣:天然ガス、北方領土、配慮
 露骨な制裁はしづらい

フランス・マクロン大統領:「リーダー」で大統領選有利に
 ロシアの裏切り許せない

ドイツ・ショルツ首相:天然ガス配慮もパイプライン認可止める

イギリス・ジョンソン首相:パーティー問題で失点したが、制裁で支持率戻したい

中国・習近平国家主席:アメリカの出方を注視
 台湾問題の参考にしたい

台湾・蔡英文総裁:中国の圧力強化警戒、動向監視を軍に指示

2022年2月27日の放送を元に、まとめました。
早くプーチン氏が矛をおさめることを祈ります。

まだこの時点では、「キーウ」は「キエフ」と言われてました。

池上彰のニュース解説「アフガニスタン」の記事はこちら(2021年9月5日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12696153974.html

では、明日。