◆ヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

▼写真AC:KIZUHAさん提供のフリー素材


タクシーが駅に着いて、2人の男性がそれぞれ列車に乗り込んだ。
ニューヨーク行きの長距離列車はラウンジカーと言って、サロンのようになっていた。
ブルーノ・アントニーは、テニス選手のガイ・ヘインズに話しかけた。
ガイは、妻がいながらモートン上院議員の娘アンと交際を始めた。
ゴシップ好きのアントニーは、ガイのプライベートにやたらと首を突っ込んだ。
「好きな人に会うと、つい余計なことを言ってしまう」
ガイは「メトカフで降りる」
アントニーは奥さんの名前・ミリアムまで聞き出し「妻と離婚の話もするんだろ」
アントニーに個室で食事した。
アントニー「人は死ぬまでにいろいろ経験しなきゃ。完全殺人に興味はあるかい?眠れない夜は、それを慰めに寝るんだ。君は奥さんを始末したいんだろ」
ガイ「バカな」
アントニーは父に憎んでいて、交換殺人を持ちかけた。
それぞれに動機がないからバレることは無いため。
ガイは相手にしなかった。

ガイはメトカフで降りた。
「AからGへ」と書かれたライターを忘れて行った。
ガイはコントラバスを抱えたヒッチコック監督とすれ違った。

ガイは、ミリアムの働く店舗に入った。
ミリアムは別の男との赤ちゃんを宿している。
「別れないわ。ワシントンで子どもを産むわ」
有名になったガイに多額の慰謝料を要求した。
ガイは店を出てからアンに電話「離婚しないと言い出した。彼女の首を折ってやりたいよ」

アントニーがガイに電話したが、切られた。
翌日、メトカフに来て、ミリアムの住所を調べた。
夜になり、ミリアムは男性友だちと出かけた。
アントニーは同じバスに乗り込んだ。
後をついていたら、遊園地に着いた。
ハンマーゲームで、ミリアムの男友達が散々な成績だったが、アントニーが合格点を叩き出した。
回転木馬では、ミリアムの後ろについた。
愛のトンネルを出て、島に着いた。
アントニーは、人気のないところで絞殺した。
死者騒ぎになり、ボート乗り場の支配人がアントニーの顔をしっかり見ていた。

その頃、列車でガイはデラウェア大教授のコリンズ氏と一緒になった。
コリンズ教授は陽気に歌を歌っていた。

ガイは自宅に戻ったら、アントニーが待っていた。
割れたメガネを渡した。
「驚いたろ。誰にも見られていない」
ガイ「まさか君は、正気かい?」
アントニー「交換殺人の約束だぞ。君には動機がある」
ガイの自宅に警察もやって来た。
ガイ「この大馬鹿ものめ。君など知らん、もう帰れ」と言って、家に入った。
ガイは電話し、アンのところに行って、キスした。
アン「何があってもあなたを愛するわ」
ガイ「それは僕のセリフだ」
アン「先に言っておきたかったの。父が会いたいって」
議員「悪い知らせは伝えにくいことだ。奥さんが殺された。警察が探していた。現場は遊園地の島だ」
アンの妹・バーバラ「あなたが疑われるわ」
ガイ「どう見ても僕の立場は不利だ」
アン「9時30分のアリバイが必要ね」
ガイ「ワシントン行きの列車だ」
アン「誰か一緒になった人は?」
ガイ「大学教授だ」
アン「これで安心ね」
ガイ「しかし、皆さんにもご迷惑が」
アン「あなたのせいじゃないわ」
ガイ「とにかく決してご迷惑はおかけしませんから」
バーバラ「障害は消えたし、結婚できるわね」
議員「口を慎むんだ」
議員とバーバラは部屋を出て、ガイとアンの2人きりになった。
アン「あなたを疑ったことが恐ろしいわ」
2人はキスした。

ガイはメトカフ署のターリー警部を訪ねた。
教授を呼んであった。
コリンズ「申し訳ないが、この人のことを覚えていない。あの日はパーティーで酔っ払っていた」
ガイ「あなたはヤギの歌を歌っていた」
ガイの容疑は晴れることは無かった。
ガイの自宅に銃が届いた。

上院議員宅でのパーティー。
アントニーまでやって来た。
ガイは握手拒否した。
アントニーは議員のところに来て「今度昼食をご一緒に」
議員「誰の知り合いだ?変わった男だ」
アントニーは、近くにいた婦人たちに話しかけた。
「人には邪魔な人間がいる。誰かを殺したいと思ったことがあるでしょ?」
どうやって殺害するか議論になり、ある婦人がノッてきた。
アントニー「銃はダメだ。銃声が響き、血まみれになる」
婦人「毒薬は?」
アントニー「自然死に見せかけるには、10週間かかります。静かに素早くやらなければなりません。首をお貸し願えますか?」
婦人の首を絞めながら、バーバラと目が合って、ガイの妻を絞め殺した時を思い出し、アントニーは気絶した。
議員はガイに「早く追い出すんだ」
ガイ「お前はイカれている。出て行け」
ガイはパンチをお見舞いした。
アントニー「後悔するぞ」待たせてあった車で帰宅した。

バーバラはアンに「あの目は私を締めころそうとしたわ。夫人じゃなくて私を見ていたのよ。怖かった」
アン「ガイはどこ?」
バーバラ「男を送りに」
アンはガイに「彼とは初対面なの?奥さんどんな人?妹に似てない?頼んだのね?」
ガイ「僕が頼んだ?彼が奥さんを殺した?ヤツが交換殺人を持ちかけてきた、やつは勝手に殺人を実行した」
アン「警察には?」
ガイ「やつは共犯だと言うよ。君を巻き込んでしまった」
アン「父に相談・・・」
ガイ「もう誰も巻き込みたくない」

ガイは、アントニーに電話した。
「早く片付けたい」
銃をスーツの内ポケットにしまい込んだ。
アントニーの屋敷に入り、地図を懐中電灯で照らした。
父の寝室に向かったが、階段に番犬がいた。
番犬はガイの手をペロペロを舐めた。

指紋を残し、部屋に入った。
「アントニーさん、御子息のことで相談が」
布団から出て来たのはブルーノ・アントニーだった。
「どうやら約束を守る気はないようだな。鍵を返してもらおう」
ガイ「これも返す」
銃をベットに置いた。
ガイ「君は施設に入れ」
アントニー「代償は払え」
ガイ「これ以上君と話しても仕方ない」
ガイは屋敷内の階段を降りた。
アントニーは銃を向けているが「母親がいるから大丈夫だ」

警察がガイの見張りを強化していた。

アンがアントニーの母を訪ねた。
アン「とてもわがままでして、面倒はしょっちゅうですわ」
母親はすぐにいなくなり、アントニーが来た。
「心の置き所のない哀れな母親ですよ。ガイはどうかしている。あなたをよこすなんて。あなたは利用されている。あの晩、ライターを探しに行けと言うんですよ」
アンは聞いていて涙を流した。
アンが、アントニーの言うことを信じなかったのが何よりだった。

テニスの大会の日。
ガイ「ヤツはライターをあの島に置きに行くつもりだ」
アン「試合を欠場して」
ガイ「試合が終わったらメトカフに行く」
満員の観衆が見守る、フレッド・レイノルズとの一戦。
ガイは試合を急ぎすぎて挽回され、長い試合になってしまった。

アントニーは自宅からヘインズ駅へ向かった。
メトカフ駅で降り、ぶつかってライターを駅前の排水溝に落としてしまった。
駅の職員らに掛け合うが、誰も見るだけで助けてくれなかった。
アントニーは溝に手を突っ込み、ライターを拾い上げた。

ゲームセット。
バーバラが警察のズボンに何かをこぼしたスキをつき、ガイはタクシーに乗った。
ガイは駅の窓口にいた。
警察が窓口で「彼の行く先は?」
駅員「メトカフ」
警察「泳がせよう、何かある」

アントニーは遊園地に来て、日没を待った。
ガイはメトカフ駅に着き、遊園地へ。
警察もチェックしていた。

日が暮れた。
アントニーは島へのボートに並んでいたが、警察官を見て列から離れた。
ガイはブルーノを見つけた。
「ライマーを返せ」
警察が担当係員を誤って撃ってしまったため、メリーゴーランドが暴走し、パニック。
目撃者(ボート乗り場の支配人)「奴が犯人です」
警察は2人のどちらかわからないはずなのに「わかってる」
2人はメリーゴーランド台の上でもみあいになった。
ガイは落ちた子どもを助けた。

目撃者がガイを見て警察官に「この人じゃない。もう1人の方だ」
アントニーはガレキの下敷きになった。
ガイ「言ってくれ、僕のライターを持っていると」
アントニー「現場に落としたままだ」
最後までウソを付いたアントニーは息を引き取った。
持っていたライターをポロリと落とした。
警部はガイに「話は明日朝聞く」

アンに電話し迎えに来てもらった。
帰りの列車で2人は仲良く過ごした。
見知らぬ乗客から「ガイヘインズさん?」
話しかけられたが、無視して移動した。

1951年作品
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身近にありそうでなさそうな、プライバシーがダダ漏れの時代の話。
途中、気持ち悪くなるくらいなサスペンス。

ガイの奥さんがすんごい嫌な女性役を演じて、観ていてますますガイに同情してしまった。
アンの妹のバーバラは、パトリシア・ヒッチコック(監督の娘)が演じている。

警察から追われるガイとアントニーの最終決戦は遊園地になった。
モノクロ映画では伝わらなかったが、カラー映画だったら、とても華やかな背景になったことだろう。


『北北西に進路を取れ』の記事はこちら(2021年5月20日)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://ameblo.jp/miyacar/entry-12681073936.html

では、明日。