◆ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

▼写真AC:ナンシー09さん提供のフリー素材



広告マン・ロジャー・ソーンヒル(ケーリー・グラント)はタクシーでプラザホテルに着いた。
ソーンヒルは2回離婚している。
母親に電報を打たなければならなかった。
ちょうどボーイが「カプラン様」と言った瞬間に立ち上がったため、殺し屋からカプラン氏だと思われてしまった。
2人組に連れて行かれ、到着したのはタウンゼントの屋敷。

書斎に案内された。
レスター・タウンゼントが入って来て、カーテンを閉めた。
ソーンヒル「いったい何なんだ、理由を言え」
「カプランさん」と言ってしつこく話しかけてくる。
ソーンヒル「IDや免許証を見せても無駄だろうね」
ソーンヒルは力づくで捕らえられた。
バーボンをラッパ飲みさせられ、車ごと谷底に落とされそうになった。
寸前で1人を車から落とし、そのままハンドルを握ってフリーウェイを酒酔い運転。
別の車で追っ手が付いてきた。
パトカーも追いかけて来たが、追突し、グレンコーブ警察に連行された。
車は盗難車だった。

翌日裁判になった。
郡警察を連れて、タウンゼント宅に乗り込んだ。
バーボンがこぼれた跡は、きれいになっていた。
ソーンヒルが郡警察に酒の棚を見せたら、普通に本棚だった。
夫人が出て来たが、ソーンヒルは夕食会に来た時点でほろ酔いだったと嘘。
タウンゼント氏は、国連の総会に出ていると言った。
ソーンヒルの立場が弱くなった。

母親もタクシーでホテルに到着。
ジョージ・キャプラン氏に電話を繋いだ。
2日も電話に出ないという。

ホテルのフロントを騙して、796号室のカプランの部屋の鍵をもらった。
写真にはタウンゼントも写っていた。
「ホテルの誰もカプランに会ったことがないようだ」
部屋の電話が鳴った。
タウンゼントの一味だった。
「今の電話はロビーから?」
ロビーから、エレベーターに殺し屋2名も乗って来た。
母親が殺し屋に「息子を殺すなんて、冗談でしょ」
殺し屋はゲラゲラ笑った。
走ってタクシーに乗り、写真を持って国連ビルへ。

受付
UNIPOのタウンゼントを呼び出し、「ジョージ・カプランだ」と名乗った。
公共ラウンジで、見知らぬ男性が「私がタウンゼントだ」とやって来た。
「君は何者で、何が望みだ?」
写真を見せたところ、タウンゼントは後ろからナイフで刺された。
ソーンヒルはナイフを掴んで指紋を残してしまった。

新聞を見た5人組は、バンタムの仕業だと言った。
カプランは、架空の男だった。
教授「ソーンヒルに対しては何もしない」
「非情すぎやしません?」
教授「バンダムに知られたら、我々の工作員に危険が及ぶ」

ソーンヒルは母親に電話した。
サングラスをかけて列車の切符を買おうとした。
駅員の元にソーンヒルの写真が出回っていた。
友人の見送りだと嘘をついてホームに降り、列車に乗った。
列車に乗り込んできた警察官をイブ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)がまいてくれた。
列車は出発。
車内では車掌がチェックしていた。
食堂車では例の女性と相席になった。
ケンドールはソーンヒルだと知っていて、職員にチップを払い、案内させていた。

ケンドールのタバコに火をつけた。
ソーンヒルのロゴが入ったマッチを見せた。

列車は臨時停車した。
ケンドールの3901室の客車の荷物のボックスに隠れた。
州警察が客室に来たが、ケンドールはしらばっくれた。
ソーンヒル「なぜ、そう親切なんだ?」
ケンドール「シカゴを歩き回るのは危険だわ。私がカプランを探してあげる。本当は殺人犯なの?今夜ここで私よ息の根を止める気?」
ソーンヒル「そうかもね」
2人はキスした。

ポーターがベッドを準備しに来た。
やはり、ケンドールはタウンゼントとつながっていた。
ポーターにメモを渡した。
別の個室にタウンゼントとレナードがいた。

ソーンヒルはポーターに変装して荷物を抱えた。
服を取られたポーターにお金を渡してあった。
ケンドールが、カプランに電話してくるという。
ソーンヒルはトイレで髭を剃っていた。

ケンドールはレナードと公衆電話同士で話をした。
ケンドールによると、カプランは会うと言った。
「インディアナポリス行きの2時発のバスに乗り41号線のプレーリーストップで降りる。3時半に来る」とのことだった。
ソーンヒル「また会えるね」
ケンドール「そのうちきっと」
警察が近づいてきて、2人は別れた。

バスは砂漠の真ん中にソーンヒルを1人置いて、プレーリーストップに着いた。
しばらく待っていたが、通過する車。
農薬を散布する飛行機が近づいて来た。
ソーンヒルにまっすぐ向かって来たので、身を伏せた。
機内から銃を撃って来た。
ソーンヒルは背の高い作物の畑の中に隠れた。
農薬がまかれた。
タンクローリーの真下に潜り込んだ。
飛行機が衝突し、タンクローリーから火災が起こった。
ソーンヒルは、やじ馬の一台のトラックを盗んだ。

カプランはサウスダコタに発つため、チェックアウトしたと聞いた。
ケンドールを見かけ、エレベーターが何階で止まったかを目で追い、4階で止まった。
463号室だとフロントが教えてくれ、部屋をノックした。
ソーンヒル「驚いたか?」
ケンドール「ええ」
ケンドールは抱きついた。

乾杯したところ、ケンドールの部屋の電話が鳴り、何かをメモした。
バッグには銃を持っていた。
ケンドールは「お願いを聞いてくれる?出て行ってくれる?2度と私に近づかないで。無事を祈るわ」
夕食をともにすることを約束した。
スーツのクリーニングを頼んだ。
シャワーを浴びている間にケンドールは出て行った。
ソーンヒルは、書いたメモを鉛筆でなぞって、浮き上がらせた。
「Nミシガン通り1212」

美術品のオークション会場だった。
タウンゼント、レナード、ケンドールがいた。
ソーンヒル「君ら3人、なんともブラックな組み合わせだ」
タウンゼント「君には失望だな」
ソーンヒル「彼女にそう言いたい」
タウンゼント「抜け目ない仕事をする男が、場違いな乱入で大失態だ。まさか芸術に興味でも?」
ソーンヒル「生存術には興味ある。また誰か酔わせたか?皆訪ねたろ。美術品より死体の収集がお得意だろ。この彫像にも大枚をはたいたろうな」そして、ケンドールに向かって「自分の仕事のため身も心もささげるのか」と言った。

落札したため、名前がわかった。
ソーンヒル「バンダム氏か」
タウンゼント「君はどうも役柄に入り込みすぎるようだ。最初は人違いだと怒るNYの広告マン。無実の罪を晴らそうと奔走する逃亡犯。そして今は嫉妬と裏切りに苦しむ不機嫌な恋人。FBIより俳優養成所の訓練がふさわしそうだ」
ソーンヒル「君が満足する唯一の演技は死人かな。次はどんな技巧で殺すのか気になるね。溶鉱炉に突っ込んで、鉄骨の一部にでもするか?それともこの女の死のキスで毒殺か?」
ケンドールが立ち上がって殴りかかった。
ソーンヒル「傷ついたか。そんな心もないくせに」
このやりとりを5人組のリーダー“教授”が見つめていた。
バンダム「君は目障りだ」
ソーンヒル「では警察を呼べ。僕の身が警察に渡ると困るんだろ。僕が握る何かを女を使い、聞き出そうとした。逮捕された方がおそらく命は安泰だ」
ソーンヒルはケンドールに「思い出をありがとう」
ケンドールも涙を浮かべていた。
ソーンヒルはオークション会場を後にしようとした。
殺し屋が出口を塞いでいて、正面にはレナードがいた。
仕方なく、席に着いた。
バンダムとケンドールは出て行った。
オークションをかき乱す作戦を取り、警官につまみ出され、パトカーに乗せられた。
ソーンヒル「お陰で命が救われた。礼を言うよ、僕はソーンヒルだ、見ろ」
IDカードを見せた。
運転手がソーンヒル確保を無線で連絡した。
指示に従い、空港へ向かった。

教授が迎えに来たが、名を名乗らなかった。
ソーンヒル「とにかく容疑は晴れるんだな」
教授「とにかく飛行機に乗ってくれ」
ソーンヒル「どこへ行く」
教授「ラピッドシティー。ラシュモア山だ。ケンドールはバンダムの情婦だ」
ソーンヒル「バンダムは何者だ?」
教授「輸出入の専門家とでも言うかな」
ソーンヒル「輸出入?」
教授「政府の秘密情報などをね」
ソーンヒル「なぜ捕まえない」
教授「やつの組織を調べたい」
ソーンヒル「なるほど。ラシュモア山が絡むわけは?」
教授「やつは近くのアジトから明晩出国する見込みだ」
ソーンヒル「止めるのか?」
教授「いいや」
ソーンヒル「では何を?」
教授「カプランの件で安心させる」
ソーンヒル「あんたがジョージ・カプランか」
教授「いや、カプランは架空の人物なのだ」
ソーンヒル「架空?ホテルに宿泊記録や所持品があったぞ」
教授「存在しないのだよ。だからこそこの先24時間、彼を演じてほしい。機内で相談しよう」
歩きながらソーンヒルは「作戦の尻拭いなら、自分でやってくれ」
教授「君にも責任の一端が」
ソーンヒル「むしろ勲章や長期休暇に値するのに、工作員が撃たれぬよう、標的になれと?」
教授「撃たれろでなく、バレろだ。露見は死も同然。君のおかげで疑惑は深まっている」
ソーンヒル「僕のおかげ?」
教授「乗って」
ソーンヒル「いいか、僕は広告マンだ。オトリじゃない。秘書や母、元妻2人、バーテンダーに、頼られている。簡単に死んで失望させられるか。お断りだ」
教授「ではケンドール嬢のことを話そうか。実を言えば彼女はわれわれの工作員なのだ。
ソーンヒル「そんな」
教授「成り行きとはいえ君は彼女を窮地に追い込んだ。命に関わる危機だ」

ラシュモア山
教授「彼女に対するバンダムの疑いを晴らすんだ。彼が出国する前にな」
ソーンヒル「わかった。今夜以降は?」
教授「君らを祝福するよ」
3人がフードコートに到着。
バンダムに、ケンドールを引き渡す話をした。
ケンドールは銃で脚を撃って逃走。
撃たれたソーンヒルは教授によって運ばれた。
山にはケンドールがいた。
ケンドール「謝りたい」
ソーンヒル「空砲で撃った」
ケンドール「バンダムと知り合って付き合い始めてから教授が近づいてきて、役に立つ仕事だと聞き、引き受けた」
教授は嘘をついていた。「彼女もバンダムと発つんだ。向こうでも任務を果たすんだ」
ケンドールが、バンダムの元に戻ろうとしたため、ケンドールは止めようとした。
教授の部下に殴られ、気絶した。
病院に監禁されていた。
ラジオでは、連邦職員だったカプランが撃たれたというニュースが流れた。
病院の窓から脱出。

タクシーでラシュモア山の麓。
ずいぶんとガードが甘いバンダムの隠れ家だった。
レナードはバンダムに「彼女は何か引っかかる・・・」
レナードは、カプランを撃ったのは空砲だと知っていた。
怒ったバンダムはレナードを殴った。
ソーンヒルは屋敷に潜り込んだ。
飛行機が到着した。
自分のロゴが入ったマッチにメッセージを書いて2階から放り投げた。
「バレてる。君を始末する気だ」
ケンドールはイヤリングを取りに2階へ。
ソーンヒル「フィルムは彫像の中だ。飛行機に乗るな」

ソーンヒルの存在に気付かないバンダム「明日はカナダ国境だ」
飛行機に乗り込むことになった。

バンダムのお手伝いはソーンヒルに銃を向けた。
空砲だったため、ソーンヒルは脱出できた。
ケンドールは、一瞬のスキをついて彫像を持ってソーンヒルのところへ逃げた。

2人は走り、ラシュモア記念像の真上に来て、足場の悪いところを降りることになった。
ソーンヒルはプロポーズした。
殺し屋と格闘になったが、崖に落とした。
ケンドールは落ちそうになり、ソーンヒルと手だけでつないでいる状態。
レナードはソーンヒルの足を踏んできた。
教授たちが駆けつけ、レナードを射殺した。
落とした彫像が割れて、中にあったフィルムが見えた。

ソーンヒルからケンドールへ「手を伸ばせ」と発したが、突然場面が変わり、ニューヨークへ向かう列車の中になった。

1959年作品
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ヒッチコック監督のカラー作品。
これはハラハラさせられ、スパイ映画の傑作。
ラシュモア山は立ち入り禁止なのかと思ったら、「プレジデント・トレイル」があるようだ。


前回の『サイコ』の記事はこちら(2021年5月23日)
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では、明日。