◆ヒッチコック監督の『サイコ』 ~スリラー映画の金字塔~ | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

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いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
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▼写真ACから ac-yukiさん提供のフリー素材


アリゾナ州フェニックス
12月11日 金曜日午後2時43分
マリオン(ジャネット・リー)は昼休みに、サムとホテルで会っていた。
マリオンはこの中途半端な関係を終わらせたいから、結婚を望んだ。

マリオンはオフィスに戻った頃、社長が取引先と戻ってきた。
キャシデイ氏は4万ドルの現金を渡した。
マリオンは銀行にお金を預けに行き、預けた後は早退すると社長に伝えた。

マリオンは金は預けず、自宅に戻った。
スーツケースに洋服を入れ、車で出かけた。
信号待ちの際に、前を通りかかった社長に顔を見られた。
車内で寝ていた所を警察官に起こされた。
警察官はサングラスをして、表情が見えなかった。
不審に思った警察官は後をつけていた。
マリオンは中古車センターで車を交換。
銀行に預けるはずのお金から700ドルを払った。
慌てていて、前の車から荷物を忘れて出発するところだった。

マリオンは運転中、月曜日の会社の様子など想像していた。

夜になり雨も降ってきて、視界が悪くなった。
通りかかったベイツ・モーテルに入った。
受付に誰もいなかったが、離れの屋敷は明かりがついていた。
クラクションを鳴らした。
若き経営者のノーマン(アンソニー・パーキンス)がやってきた。
12室は全て空室で、ここは旧道、新道ができたために商売上がったりだと言った。
マリオンは宿帳に「マリー・サミュエルズ」とサインした。
ノーマンは近くに食堂がないから、サンドイッチを家で食べないかと言った。
お客を家に上げることを否定する母親の声が聞こえてきた。

ノーマンがサンドイッチとミルクを持ってきて、事務所の奥の客間で食べることになった。
ノーマン「人は逃げられない。もがいたところで互いを傷付け合うだけ」
マリオンが、母親をどこか施設へ入れることを行ったら、ノーマンは怒った。
マリオンは、翌日フェニックスに戻ると言った。

ノーマンは自宅に戻った。
マリオンは残金を計算したメモを破ってトイレに捨てた。
シャワーを浴びた。
ナイフを持った女性がやってきて、マリオンは何回も刺された。

ノーマンは死体を見た。
マリオンをシャワーカーテンの上に寝かせ、浴槽の掃除を始めた。
マリオンの車の向きを変え、トランクに遺体と荷物を入れた。
外は明るくなっていた。
新聞で巻いてあった現金もトランクへ。
NFB418というナンバーの車は沼に沈んだ。

マリオンの妹・ライラが、マリオンが来ていないかとサムを訪ねた。
私立探偵アーボガストも現れた。
探偵はいくつかのホテルの聞き込みを始め、ノーマンのモーテルにたどり着いた。
マリオンの写真を見せたが、ノーマンはお客が来ないと嘘をついた。
宿帳から「マリー・サミュエルズ」を見つけ、これだとわかった。

ノーマンは翌朝・日曜に発ったと嘘をついた。
アーボガストは、ノーマンの証言がつじつまが合わないことを見抜いた。
「離れにマリオンをかくまっていないか?」
母親と話がしたいと言ったが、ノーマンは断った。
公衆電話からライラに経過報告をした。
アーボガストは再びモーテルへ。
事務所にノーマンがいなかったため、屋敷に入ることにした。
屋敷はひと気がしなかった。
アーボガストもナイフの犠牲になった。

ライラは、アーボガストから連絡がないため、心配になった。
「進展があれば、アーボガストは連絡をくれるはず」
サムとライラは、手がかりのあるモーテルに乗り込むことにした。
ノーマンが沼でアーボガストの始末をしたばかり。
サムがモーテルの事務所を見たが、誰もいなかった。
ノーマンは屋敷に戻り、母親に隠れるように言ったが、母親から拒否された。

サムとライラは、保安官代理のチェンバーズ夫妻を訪ねた。
10年前、ノーマンの母親は恋人が既婚者だったため毒殺して、自ら命を絶ったことを聞かされた。
保安官代理もノーマンのところに行ってみたが、収穫は無かった。
ライラは、証拠を掴んだアーボガストにも何かが起こったはずだと思った。
ライラは「自分の目で確かめたい」サムと夫婦を装って部屋を取ろうと決め、モーテルに着いた。
ノーマンがいない隙に、2人は1号室に入った。
カーテンが無くなっているのと、トイレに姉の数字のメモが見つかった。

サムとノーマンが世間話をしている間に、ライラは1人で離れへ向かった。
鍵はかかっていなかった。

ノーマンはサムを殴って気絶させて、離れに戻った。
ライラはノーマンが来るのを気づき、地下に降りた。
部屋で座っていたおばあさんはミイラだった。
ライラが悲鳴をあげた。
ナイフを持って女装したノーマンが現れた。
サムが追いついて、ライラは被害を受けなかった。

警察所に、サムとライラも来ていた。
刑事の話では、2重人格のノーマンは、母と母の恋人を殺して、やがて母親を演じるようになった。
ノーマンは取り調べの最中も母親の人格になっている。

最後にノーマンの独り言。
「息子の罪を話すなんて、母として辛いけど、私が殺人犯にされるのはごめんよ。
昔から悪い子だけど、ついには私が何人も殺したと言おうとした。まるで私が何かできるみたいじゃない。鳥の剥製のような存在ななのに・・・。大人しく座っていよう、疑われないように」
ノーマンの手にハエが止まったが、我慢した。
「監視しているはず。見てれば、こう言うはずよ。彼女はハエ1匹殺せない」
ニヤリと笑顔になった。

その頃、沼から車が上がった。


監督:アルフレッド・ヒッチコック
音楽:バーナード・ハーマン
1960年アメリカ作品
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まさか、物語の途中で主役が死ぬとは思わなかった。
想定外の展開。
金を持ったマリオンは、どこへ行くつもりだったのだろう。
マリオン以前にも被害者はいたのだろうか。

なお、当時のアメリカ映画界では便器を映すのはタブーとされていたが、「重要なカギとなる」ということで、ヒッチコック監督は譲らなかったそうだ。


ヒッチコック監督の「海外特派員」の記事はこちら(2021年1月23日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12651370409.html

では、明日。