◆映画:三谷幸喜の「記憶にございません」 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

いつしか食べ歩きがライフワークになってしまった今日この頃。
美味しかった店はもちろん、雰囲気の良かった店を紹介していきます。
2023年12月に外食記事 4000号を達成しました。
ちょこちょこ地域別索引も更新中。
現在、「いいね」返しが出来ません。

▼写真ACから:Tsushimahikariさん提供のフリー素材


黒田啓介(中井貴一)は病室でうなされていた。頭に包帯を巻いている。
病院からパジャマのまま抜け出し、繁華街に出た。
SPが追いかけてきた。
道端で一般市民から「消費税、上げやがって」
不人気ぶりを象徴する出来事だった。

黒田は演説中に石を頭に当てられて気絶していた。
医師から「記憶障害」と診断された。
政治家になってからの記憶がそっくり抜け落ちている。
「治るんですか?」
「何とも言えません」

秘書官だけのトップシークレットになった。
鶴丸官房長官(草刈正雄)が到着した。
別れてから、黒田は井坂に「怪しまれたんじゃないか?」
井坂(ディーン・フジオカ)「そんなことはありません。官房長官の前では、みんなあんな感じです」

自宅
記憶喪失のことは、家族にも内緒になっていた。
一人息子の篤彦とすれ違った。
妻・聡子(石田ゆり子)が家にいた。
お手伝いの寿賀(斉藤由貴)がバナナチョコを持ってきた。

囲み会見はすぐに切り上げ、倒れた女性記者を起こしてニュースになった。

閣議に戻って、大臣たちの拍手に迎えられた。
自らの不祥事で頭を下げる大臣。
何をしたのか、わからなかった。

野党の山西議員(吉田羊)の部屋に行った。
党の合併を持ちかけられたが、彼女は愛人だったようだ。

聡子は生放送に穴を開け、番場(小池栄子)が代わりにダンスすることになった。

聡子の兄の鰐淵(ローリー)から、聡子の父が後継者に指名したことを教わった。

井坂は聡子に「総理を利用して、せいぜい好きなことをやらしてもらう」
カメラマンの古郡(佐藤浩市)から聡子の浮気写真について1997万円を払うように脅された。

未成年の長男が飲酒で警察沙汰になっていた。

農家の陳情のさくらんぼを食べたら、井坂から叱られた。
黒田「辞任する」
番場「これから学んでいけばいい。変わるチャンス」だと諭された。

黒田は、石を投げた犯人(寺島進)に「石を当ててくれてありがとう」

小学校時代の社会科の柳先生を総理官邸に呼んだ。
柳(山口崇)「私がここに呼ばれた理由・・・」
黒田「政治について教えてください」
柳「教育者としてこれほどの名誉はありません。喜んで力をお貸ししましょう」
週3回の授業がスタートした。
柳「黒田君、記憶を失ったことで、何もしがらみごなくなった。憲政史上最も自由な総理大臣になったんだ。まあ頑張りたまえ」

黒田は山西との関係を立った。

聡子と長男との会食「僕は生まれ変わったんだ」
と言いつつ、長男の名前を覚えられなかった

井坂「無駄なことおやめなさい。K2プランを食い止めることがあなたにはできますか」
中学の同級生のゼネコン会社を使って、第2国会議事堂を作ることだった。
中学の同級生の小野田に、K2プランの中止を伝えた。
戻って井坂は番場に「K2プランは中止になった」
番場「すごいじゃないですか、井坂さんがやりたかったこと、実現させましょう」
まずは、鶴丸を官房長官の座から引きずり落とすこと。
彼が「古い政治体制」の象徴でもある。

井坂の提案で、これまでの問題に対して謝罪する会見を開くことになった。
これは鶴丸にとっては寝耳に水だった。

古郡に、鶴丸に関するネタを探すように依頼した。
古郡「下手すりゃあこの世界にいられなくなる。だが、何の未練もない。ついに俺の力で政治を動かす時が来たか」

アメリカ初の女性大統領・スーザン(木村佳乃)が来日することになった。
黒田「無理だ」
井坂「me tooで乗り切りましょう」
初日は乗り切った。
翌日はゴルフ接待なのに、ゴルフクラブの握り方も忘れてしまった。
前日、嫁の兄にゴルフを教わった。

寿賀もキャディーとして来ていた。
かつて黒田は通訳(宮澤エマ)にもちょっかい出していたようで、話しかけたら肘打ちされた。
キャディに変装した古郡がやってきてアドバイスしに来た。
大統領に手料理をご馳走すると約束していた。
寿賀が黒田の後ろで隠れて作ってくれ、しのいだ。
鴨肉のパイ包みがふるまわれた。

夕食後スーザンはアメリカンチェリーの関税引き下げの話を持ち出した。
黒田「僕には農家を守る義務がある」きっぱりと断った。
外務大臣「どうせあの人は次の選挙ではわからない」日本語で内輪の話としてした。
急にスーザンが態度を変えた。
日本語もペラペラだった。
「選挙は水物、やってみないとわかりません。持ち帰って検討いたします」
黒田「それでは本題に入りましょう」
スーザン「今のが本題です」

後日鶴丸が「どういうつもりだ。アメリカンチェリー」
黒田の弁解に対して「いつからそんな口を聞くようになった?これでアメリカとの関係は最悪だ。責任とってもらうぞ」

合同記者会見の席でスーザンは「貿易に関するちょっとした提案を拒絶しました。強気で傲慢で不愉快な人はいなかった。しかし、それは素晴らしいことです。本来はこうあるのです。私たちは腹を割って話すのです。両国の新しい外交の始まりです」
待っていた鶴丸が、手のひらを返して褒めてくれた。

官邸に古郡が来て「尻尾を掴んだ」
2人になった時に黒田は鶴丸に訪ねた。「政治家として何がしたいか」
鶴丸「少しでも長くこの世界にいる。これがわたしのモチベーションだ。この国の国民は変化を望まない。違うかね?」
黒田「お気持ちを伺えてよかったです。これで心置きなくあなたと戦うことができます」
鶴丸「お手並み拝見というところかな」
官邸の額縁の後ろから、井坂と妻のデート写真が見つかった。

翌日、鶴丸から呼び出された。
「君のここの問題だよ」
頭を指し「そろそろ後進に道を譲るというのは如何でしょう」
黒田「心配ありません」
鶴丸の秘書「それではこの写真を見てください。問題です。この人は何大臣?」
鶴丸「大臣の名前も思い出せないと問題です」
なぜか急に思い出した。
井坂「お見事でした」
黒田「こんなこともあろうかと、必死に覚えました」
番場「やるー」

秘書と鶴丸が、古郡から関東花丸組の金庫番と会っている写真を見せられたが、意外と動揺しなかった。
鶴丸「倍の金を払おうか」
古郡「依頼人を裏切るのはご法度なんでね」
ゴルフの不正プレーをしている写真が決定打となった。
鶴丸はゴルフ協会の名誉会長でもあったから。

井坂「次は内閣改造」
次の官房長官は聡子の兄になった。
(この抜擢はウケ狙いなのか?)

鶴丸は官房長官を辞任した。
「このままじゃ済まさんぞ」
病院を出たときに会った警官の大関(田中圭)も、SPに加えた
「これからは、わたしのそばで腕を振るってください」

夫も聡子の不倫愛のスクープが表面化した。
黒田は古郡に電話したが「裏切ったわけではないぞ。俺は金で動く男だから」
井坂が辞表を置いて、いなくなっていた。
黒田は井坂を呼び止めた。
「わたしが足を引っ張る形になって申し訳ございません」
黒田「すべてはわたしの責任だ、申し訳ない。あなたはわたしに必要な人間です。これからもそばにいて欲しい」と説得した。
井坂「総理がそれでよろしいのならば」

黒田「作戦会議だ」
黒田は野党党首の山西に電話した。
「どうしてもあなたの力をお借りしたい」
総理官邸には、マスコミが囲んでいて、聡子が外に出られないでいた。
寿賀が隠し出口を知っていた。
裏の鳥小屋に出られ、番場とともに脱出した。
車内のテレビでは、国会中継・党首討論の模様。
山西「危機管理が全くできていない」
黒田「時間をもらえますか?」
黒田はテレビに向かって「もう一度やり直そう。1人の女性を幸せにできない男に、国民を幸せにすることができない。わたしは約束する。2度と寂しい思いはさせない。国民の皆さんには、2度と政治に失望させない」
中継を見ていた鶴丸は秘書に「これで奴の支持率は鰻登りだ。花丸組に連絡し、スナイパー用意しろ。歴史はくりかえすのだ」
囲み会見の途中で妻・聡子が入って来て、2人は抱き合った。

バルコニーで一般市民を前にして総理の演説。
スナイパー(川平慈英)が、パチンコをひいたが、井坂が察知して当たらなかった。
大関が飛び降り、捕まえた。

鶴丸の秘書が古郡に「息子が未成年で補導された記事をばらまいて欲しいんです。金は前回の倍払います」
古郡「そこまでクズにはなれねえんだ」
秘書から意外と「わたしも賛成です」

番場は資料を探しているうちに、黒田の子供の頃の作文を見つけた。
「子どもの頃は暗い子で、ボールが頭に当たって、そこから明るくなろうと決心した」
すでに黒田は、全てを思い出していた。
「こんなチャンスは2度とないからね。番場さん、これは国家秘密だ」

秘書官「最新の支持率が出ました、2.8%、微増ですね」
井坂「そんなに急には変わらない。甘いもんじゃない」
篤彦が黒田のところを訪ねて来た。
「父さん、僕もいつか、総理大臣になりたい」
黒田はそれを聞いて喜んだ。

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今回も、豪華スターの共演の三谷幸喜作品だった。
大河ドラマ「真田丸」で三谷作品に出た草刈正雄さんが、いい悪役を演じていた。
「二枚目俳優」佐藤浩市さんに、ハチャメチャな役をさせると言う「三谷マジック」も健在だった。
ローリーさん、山口崇さんが出ていたのは、最後までわからなかった。
石田ゆり子さん演じる総理の妻は、安倍昭代夫人がモデルだろうか。
ドタバタだっだけれど、目覚めた総理大臣が理想に突き進み、どんどん上手い方に転がって言った。
支持率の回復が気になるところ。


古畑任三郎「最も危険なゲーム 前編・後編」の記事はこちら(2020年5月24日)
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http://ameblo.jp/miyacar/entry-12598659860.html

では、明日。