(3) 30歳の誕生日を迎える前に20代を振り返る。 ~独立編~ | 音楽活動を一生続けるためのヒント集 音楽専門カメラマン宮原那由太のブログ

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音楽専門のカメラマンとしてフリーランスをしている宮原那由太による、ミュージシャンのための音楽活動のヒント。
プロになるかならないかではなく、音楽活動をずっと継続できるように、「音楽を辞める」という選択をしなくて済むようなヒントを書いていきます。

こんばんは、音楽撮影プロデューサーの宮原那由太です。



昨日の(2) 30歳の誕生日を迎える前に20代を振り返る。 ~就職編~に続き、最後の「独立編」です。




2014年、僕は今までにやったことのない「映像撮影」という新たなジャンルに挑戦しました。
一番最初の映像撮影は、自分がシンガーソングライターとして出演したライブで、初めて出演者の方に声をかけるところから始まりました。
「最近、共演者の方の映像撮影をやっているんですけど、よかったらライブ本番の映像を撮ってもいいですか?」
と、声をかけた時、一番緊張していました。
一度もやったことなかったけどその時だけうそをついたんですね。



最初は、2年前にたまたま買ったデジカメに、そこらへんの電気屋で買った1500円の安物の三脚で、ただカメラを置いただけの超簡単な撮影。
しかし、その撮影で得られたものは大きかったです。
デジカメでも案外映像撮影ができたこと、そして、映像撮影をすることで、今までだったら二度と再会することのなかった共演者の方々と、データのやり取りをすることで一気に関係が近くなりました。



この、映像撮影をやるようになってからというものの、社会人になって初めて、「会社」「家族」「学生時代の友人」以外の人たちと、友達になれたり飲みに行ったりできるようになりました。
社会人になってから初めて、「生きてて楽しい」「毎日充実している」と感じることができるようになったのですね。



それと同時に、職場の方でも変化が起こりました。
なんと、普通だったら10年以上勤務した人でしかできない、とある生放送の番組の担当を、入社3年目の自分にまかされるということになりました。
ここにきて、会社の方でも、一つ大きな責任を与えられたのですが、それと同時に、その仕事はとても面白く、その会社で仕事をしていて、今までに感じたことのない充実感を感じることができました。




並行してやっていた映像撮影は、すぐにカメラの台数が増え、始めてから3ヶ月で3000円いただけるようになり、「宮原さんに頼んだライブ映像はクオリティがとても高い!」と色々なアーティストさんに言っていただけるようになりました。
また、10月からはYouTube音楽番組「ライブソングTV」もようやくスタート。
一方ではNHKホールでの仕事をやり、仕事の後や休みの日はほとんどライブハウスに出向き撮影をし編集をするという日々が続きました。
確かに大変だったけれど、とても充実した年だったし、2014年は僕の中で、とても変化の大きい年でした。




そして2015年。
1月末に、僕は会社を辞めることを決意しました。
それは昔考えていた、「30歳を迎える前に、自分の生き方を決める」という目標を達成するためでした。
これに関しては、正直悩んだ部分もあったし、「もう1年くらい働こうかな」と思っていた時もありましたが、その頃は人事異動や、もっと大きな仕事を任されることや、会社の労働組合の委員をやるという話まで出ていたりで、このタイミングを逃すとずっとやめられなくなるということを感じました。
今から考えても、とてもいいタイミングだったと思います。



2015年前半、僕は写真撮影を始めました。
映像でカメラを使っていると、ライブ写真、アー写、ジャケ写なども同時に頼まれるようになり、できないよりできる方がいいということで、写真も同じように練習し始め、今では仕事の以来の半分くらいは写真撮影になっています。




実際に仕事を辞めたのは6月末でした。
2015年7月1日、フリーランス1日目は映像撮影のお仕事で始まりました。
最初は稼ぎはとても少なく、仕事らしい仕事は入ってきませんでしたけど、それでも今までと違い、全部自分の責任で動けることがとにかく嬉しかったです。
2015年後半、色々な仕事をもらったり、面白いお話をもらったり、とにかくあっという間に過ぎ去っていました。
しかし、明らかに言えることは、会社員としての自分より、このフリーランスとしての自分の活動が、とにかく楽しい。
そして、自分が必要とされていることが素直に嬉しい。
今では、2014年、そして2015年に新しく出会った人たちと一緒に、本当に面白い毎日を過ごしています。





2016年現在、まだまだ仕事は不安定ではありますが、3月の売り上げが、初めて会社員時代の1ヶ月の給料と同じくらいになろうとしています。
辞める前にためた貯金はほとんどなくなってしまいましたし、まだまだ仕事を沢山こなしていかないとどうなってもおかしくない状態ですが、とても充実した毎日を送っています。



リーダーミーティングで登壇者側にたったり、かさこ塾の皆さんとブログを書きあったり、HIUで出会った方と色々な仕事をしたり、セルフプロデュース音楽塾のみんなと音楽活動について議論したり。
とにかく、30歳になる前に、一歩踏み出せたことが、とても大きかったと思います。




夢を追いかけている人にとって、「30歳」というのは節目の年なのかと思います。
「30歳までに成功しなかったら音楽を辞める」という人も多いかもしれません。
しかし、僕は30歳を前に会社を辞めるという、人生の大冒険をすることを選びました。
そして、その冒険は、確かに大変ですが、それはそれはいい冒険のようです。
これからどんな困難が待ち受けているのでしょうか、楽しみでございます。




30歳は、いや、30代は、自分の価値をどんどん高めていき、社会に価値をどんどん提供していきたい。
自分にしかできないこと、自分だからこそできることが何なのかを追求したい。
そして、志を同じくする沢山の仲間と一緒に物事を進めていきたい。


職業ミュージシャンが一人でも多くなるように。
また、音楽を一生続けられる人が増えるように。
エンターテイメントに従事する人を増やし、自殺者を減らすために。
「死なないために生きる」のではなく、「幸せになるために生きる」ように。
そんなことを胸に秘めながら、実りのある30代をすごしていきたいと思いました。



20代の10年間、決して嬉しいこと楽しいことばかりではなかったけど、とても意味のある10年間でした。
ありがとうございました!!!!!!




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予算に応じて幅広く対応します。
映像・・・MV/PV、ライブ映像撮影、YouTube番組など。
写真・・・アー写、ジャケ写、ライブ写真撮影など。

音楽撮影プロデューサー宮原那由太
メール:my_acoustic_design@yahoo.co.jp
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