映画や芝居を観て感じること徒然^_^ | みやなおこオフィシャルブログ「みやなおこのひとりことば」Powered by Ameba

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俳優みやなおこオフィシャルブログ「みやなおこのひとりことば」
仕事や猫との暮らしのことや、芝居のことを呟いてます。

久しぶりに映画三昧
#辰巳
#渇愛の果て、
#蒲団
#フジコヘミングの時間

どの映画も面白かったです^_^

芝居一本分の代金でこんだけ観れる…ああ、もどかしい。



芝居のチケット代が高くて、だんだん観たくても観れなくなってる…悲しい。


そして…
映画やドラマを観てて感じることが時々ある。

女優さんのまつ毛エクステや
髪のセットがキレイすぎ…
アップになるから余計に感じる。

普通のシーンでメイクとかヘアを整えすぎると感じてて、自分自身の現場でもよく『そんなキレイにしないで!』と言うことがありました。
特におばちゃん役とか、普段のシーンとか…

若くてキレイな役とかセレブの役とかはいいの!
とことんそこを極めて欲しい。

ドラマとか映画見てても、なんで普段の生活シーンなのに、こんなにキレイに髪がセットされてるの?と思うことがある。

ん?戦争時代の話なのに、なんでアップになった時にアイメイクやマスカラ見えるの?
それだけで少しひく。

そのシーンに合うように、すっぴんで出て髪振り乱してる女優さんの姿を見ると、感嘆する。
すごいキレイな役もめちゃくちゃ汚い役もどちらも演れる…そんなのを自分も演りたい。

昔々、深作欣二監督の『おもちゃ』という映画に演技指導で付いたときに、深作監督がメイクさんに
『おさげは自分でやらせろ!舞妓のたまご役にそんなキレイに髪作ってどうする!』
と言ってたのを、今も覚えてる。

自分で髪を三つ編みにするのと、他人にしてもらうのとでは、位置とか緩さとか全然違う。

クランクインの前にリハを1ヶ月くらいした時にも
『映画の中で履いてる下駄は、慣れるためにも普段から履きなさい!着物も着て生活しなさい!』
と言ってた…が、それを実行するのは、役者本人の考えに任せていた。

本番当日、全然履いてなくてキレイなままの下駄と締まりまくったまんまの鼻緒を見て、演技指導の私が倒れそうになった。

そこまでリアルを求めるというか、気付く深作監督に私はすごいと思った。
自分の役に対して、それに気付ける役者でいたいと思った。

舞台で着物の美しい着方や所作を生で観ると感動する(生だからこそ‼️)

昔の映画とかはそんな美しさの宝庫で、勉強になる。

洋服や小道具でもしかり。
バッグとか、明らかに中身が入ってない、それは軽いやろ…という小道具に生気を感じない。
たとえ、見えなくても映らなくても、その役がどんなものを持って使っているか…それに近いものを入れておきたいし、触りたい。

うまく演るだけならAIで作ったキャラに、生の役者が取って代わられる未来がすぐそこかも…

繊細に繊細に生きた演技がしたい。