2/4〜2/14座・高円寺でのTRASHMASTERS『堕ち潮』
無事に千穐楽を迎えることができました。
感無量でございます。
スタッフ、共演者、観客、劇場…全ての関係者の皆様に感謝しかありません。
ありがとうございました。
横長の舞台でお客様にどう見えるのか心配でしたが、
同時に色んな部屋で起きてることをお客様が観たいところを見る…みたいな
ある意味正しい、舞台ならではの経験ができたのではないでしょうか。
美男美女でしょ😍
夫の正作はガラス越しの向こうにしかいませんでしたが、
南京大虐殺のことを夫に訴えるシーンは『愛』でした。
中津留さんからは
「女出さないで!」
というノートで大爆笑でしたが、
だってね10代で満州まで追いかけて行くのよ。
で、終戦なって、何年もかけて日本に戻ってきて、
この夫と家族を守るために力を取り戻す…というただそれに向かって、稼いで暴れまくるんです。
すごい女です、千恵子😍
大きな孫たち…最初は、え⁉️と思ったけど、子供に思えました。
ここも美しい一家だわ❤️
嫁姑は永遠の課題だけど、最後のシーンで嫁が自分の若い時に見えた。
そしておそらく、面倒見てくれるのよね…。
うちの母を見てたらそう思います。
私の役『千恵子』について
中津留さんからのオーダーは真っ赤な口紅を塗ってる女。
これに眉があったら若くなってしまうよな…渡辺哲さんが弟やで…
ということで、考えて
『眉を潰す』ことにチラシの撮影の時点で決めました。
「眉を潰していいですか?」
と聞いた時の中津留さんの絶句具合…🤣
そのあと本ができてきたのを読んで、ますますこれでいこうと固めたのであります笑笑
完全に潰すのではなく眉の薄い人…みたいに見えたら良いな〜と思ってメイクプランを立てました。
そして…
最後はこんな婆さんになってました🤣
ほんと!クソババア…🤣
現代のおばあちゃんの年齢より10〜15歳くらいは上の設定作り込みました。
昔の人は苦労してるし、最近は皆さんお若いですから😆
3分ぐらいで着物脱いでここまでにするのに、裏ではF1のピットのようでした。
他のシーンも早替えと着替えのために、裏ではズーと衣装脱ぎながら走ってました🤣
舞台の上でも着替えて裏でも…🤣
そしてみんなが率先して手伝ってくれました。
衣装さんは本番ついてなかったのよ‼️
でもね!
劇団と劇団出身の人たちは、それをすることを厭わないのです‼️
これ普通のようで、すごいことなんです‼️
壮太郎くんから
『本をもらったあと最初に何をするんですか?』
という質問受けて…
千恵子のライフストーリーを知るために、先ずやったことは年表作りでした。
まだ最初の方しかない台本を昨年末に送られてきて、
一場の『来年、定年』というセリフを頼りに…
ということは定年60歳だから、59歳か…と思いきや…
待てよ…この時代は定年55歳だったんじゃないか?
と思って調べるとそうでした^ ^
ということは、いつ生まれていつ満州行ったんだ?
と疑問が生まれ…
まだ16歳くらいで夫となる人を満州まで追いかけて行った女…
ということにたどり着いた時に私の中で『千恵子』は
ただただうるさいパワハラババアではなく
『愛すべき女』になりました❤️
何人かの人にはみやのことが大嫌いになりそう…と言われましたが🤣
『あーきっと近所に住んでた初恋のお兄ちゃんだったんだわ〜。それとも許嫁?』
等々、妄想してました😍
年末に劇団員だけでやると聞いた読み合わせに、
無理やり私だけ参加させてもらい、
そういうことを詰めていきました。
中津留さんも60歳と思ってたので、定年のことを話すとそうか〜となり、
この一場を何年に設定するかを決めるところから始めました。
そうやって登場人物たちの年齢は決められていきました。
『千恵子』という女の本に書かれていない、
この最初のシーンが始まるまでの歴史を自分の中で埋めて行く作業が膨大でしたが、本当に楽しかった。
何度も何度も調べては年表を書き直して…
知らなかったこと、知ろうとしなかったこともいっぱい知りました。
私は芝居をすることで
少しずつ歴史も人生も学んでいるんですね、きっと。
長々と書いたけど、とにかくとにかく幸せな現場でした。
もっと長く演りたかったな〜。
もっとたくさんの人に観てもらいたかったな〜。
ということで、劇場にお越しできなかった皆様には
3月に配信も予定されていますので、是非観てやってください。
本当は劇場で観てほしいのですが、
配信だと世界中で観てもらえるということが本当に利点だと思ってます。
そして、生で観てみたいと思ってもらえたら、なお嬉しいです。
全員無事で千穐楽を迎えられたことに、
ありがとうございました‼️