本当だったら、今日、帰京予定でした。
(じゃっくんに会えるはずだった!!)
大阪公演がアート館から山本能楽堂に変更になり、
東京公演が中止になって、
今は4/15からの大阪公演に向けてお稽古しています。
ホンモノの狂言師、茂山千五郎家の皆さんとお稽古を一緒にしているというのも稀有な経験。
東京からは次々と公演中止の報が入ってきます。
東京公演が中止になったけれど、まだ大阪があると思うので、まだ心は幾分穏やかであります。
今日、衣装を着ての通し稽古でした。
1人でもお客様がいたら演ろう!
という思いで、毎日お稽古しています。
けれども、本当に大阪でもできるのか?
という思いと
やっても良いのだろうか?
という思いがあるのも事実です。
もしかすると上演できることの方が奇跡になるのかもしれません。
そして、上演しているカンパニーに向けて、すごい嫌がらせやクレームが届いてるということを聞くと、こころが折れそうになります。
先のことを考えると不安です。
表立って、公演やります!
とは言えない状況です。
公演中止になって、東京から来ている役者は一旦帰京しても良いよ…と言われましたが、全員残ることに決めました。
東京の状況を見ると、もしかすると大阪に戻って来れなくなるかもしれないからです。
いま、カンパニーのみんなは全員元気です。
時間ができたので、インプロやったり、いつもより、芝居の内容について話し合ったりしてます。
東京に戻ると思ってたので、最小限の着替えやメイク道具しか持ってきてなかったのですが、着物を着るための一式だけは持ってきてたので、なんとかなりました。
このまま、大阪で上演できるかどうかはまだわかりません。
でもそこに向かって、真摯にお稽古するのみです。
お稽古でもいつできなくなるのか?
という思いで、大事に大事に自分の役を育てたいと思っています。
『ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援』
というニュースを読んで、泣きました。
笑いや芸術文化が不必要ならばとっくの昔になくなっているはずです。
そして、ライブの演劇は絶対になくならないと信じています。
たくさんのキャンセルや予約が伸びないのも当然で、大きな声での宣伝もはばかれますが
『大阪公演は上演します‼️』
と、今は言おう。
『演劇は死なない‼️』
という思いも込めて。
【詳細】
わ芝居~その弐「サヨウナラバ」
脚本・演出=わかぎゑふ
【東京公演】中止
2020年4月7日(火)~4月12日(日)
会場=下北沢ザ・スズナリ
〒155-0031
東京都世田谷区北沢1-45-15
Tel=03-3469-0511
タイムスケジュール
4月7日(火)19時【狂言】
4月8日(水)19時【狂言】
4月9日(木)15時【狂言】/19時【芝居】
4月10日(金)19時【芝居】
4月11日(土)14時【芝居】/18時【芝居】
4月12日(日)13時【芝居】
狂言3回/お芝居5回
合計 8ステージ
【大阪公演】
2020年4月15日(水)~4月19日(日)
会場=山本能楽堂
〒540-0025
大阪府大阪市中央区徳井町1丁目3-6
Tel=06-6943-9454
タイムスケジュール
4月15日(水)19時【芝居】
4月16日(木)15時【芝居】/19時【狂言】
4月17日(金)15時【狂言】/19時【芝居】
4月18日(土)14時【狂言】/18時【芝居】
4月19日(日)13時【狂言】/17時【芝居】
狂言4回/お芝居5回
全9ステージ
出演
【芝居ver.】
野田晋市(リリパットアーミーⅡ)
うえだひろし(リリパットアーミーⅡ)
松井千尋(リリパットアーミーⅡ)
みやなおこ
森崎正弘(MousePiece-ree)
谷畑聡(劇団AUN)
江戸川じゅん兵
是常祐美(シバイシマイ)
武市佳久(花組芝居)
吉實祥汰(リリパットアーミーⅡ)
澤田紗菜
わかぎゑふ(リリパットアーミーⅡ)
【狂言ver.】
「Cutting edge KYOGEN」
茂山千五郎
茂山茂
茂山宗彦
茂山逸平
茂山千之丞
スタッフ
舞台監督=武吉浩二(campana)
舞台美術=浦野正之
照明=大川貴啓
音響=宮﨑孝幸(エッグシェルスタジオ)
大道具=アーティスティックポイント
宣伝美術=中井重文
衣裳=妹妹
小道具=うえだ商会
制作=岡本康子(Trush²)
狂言制作=中嶋沙弥奈
制作協力=TBSグロウディア
東京公演共催=TBSラジオ
主催・企画・制作=玉造小劇店
【あらすじ】
昭和3年。材木問屋・天乃屋の本家は旦那が不慮の事故死、頼みの番頭は病死、残ったのは跡取り娘のシズがひとりだけ。「あんな病弱な娘には婿の来手がない。本家がこのまま潰れたら世間様に顔が立たん。」と、困っているは、分家筆頭の天乃屋新兵衛と親戚筆頭の春駒屋文左衛門。
せめて一代だけでも繋げれば、なんとか出来るかもしれない。病弱なシズが死んでしまったあとは生まれた子供ごと分家に吸収すればいい。誰かシズに添わせられる都合のいい男はいないか?と、そうして白羽の矢が立ったのが、分家の手代、伊助であった。伊助は貧乏士族出身であったが、本家の大旦那に拾われた義理もあり断ることが出来ない。「一代さんだけや、シズが死んだら後は暖簾分けして店も持たせたる。それまでお店で旦那として経験した方がお前にとってもええことやろう?」と、まるめこまれ、段飛ばしに天乃屋本家の旦那に就任してしまう。分家の計画は順調に思われたのだが…。
一転二転三転して、転がってゆく人々の運命は一体どこへ辿り着くのか…!!