こまつ座『木の上の軍隊』のゲネプロを観てきました。
なんせ、3人芝居のうちの主役二人が同じ事務所。
山西惇は、劇団そとばこまち時代から20年一緒に劇団を支えてきた盟友です。
山西の再再演のこの芝居。
ますます、素晴らしい芝居になってた。
山西の芝居は繊細で3年前より、うんと深みがあって感動した。
松下こうへいくんは、若いのにというか若さゆえの清々しさと無垢さが混じり合ってとても魅力的でした。
うん、ステキだ。
井上ひさしさんのたった数行しか残っていなかった構想を、蓬莱さんが戯曲に仕上げた作品。
最後のこうへいくんの吐くせりふは
井上さんが蓬莱さんに乗り移ったのかと思った。
3年前に観た時より、もっともっと心にきて、
あれ?セリフ変えた?
あれ?印象が違う?
あれ、こんなに響いたっけ?
と思うところがたくさんありました。
終演後、栗山さんに聞いたらやはりそうだったとのこと。
山西も随分芝居を変えたとのこと。
もしかすると今の沖縄の状況や社会、政治状況がますます、観る側に切迫感をもって感じさせてくれているのかもしれません。それくらい、今の時代はやばいのでしょう。
これを今回は沖縄で上演するそうです。
山西は
沖縄で自分、殺されるかも⁉️
とくらい思ってるそうです。
全然、全然そんなことなくて
ますます戦争というものが引き起こすことを思って、山西の演じた上官がとてもとても切なく思えました。
山西惇の代表作です。
三演目の今回も、丁寧に芝居に向き合う山西にブラボー。
こんなに上質な舞台を観ることができて、私はとても幸せであります。
そして、そんな山西と芝居作りをしてきたことをとても誇りに思えました。
ありがとう🌸