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こんにちは、みやです。
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11月下旬から12月初めにかけて、大阪に帰省していました。
埼玉に戻る朝、テーブルの父がいつも座っていた席に父用のコーヒーを置きました。
白木のお位牌の前でもよかったのですが、何となく一緒に飲みたくなったと言いますか。
よくこうやって向かい合ってコーヒーを飲んだなぁ、と思ったり。
ちょうどお寺さんのお参りもあったので、実家の掃除もしました。
麺類店をリタイヤしてからは、父は二科展のデザイン部に20年間作品を出し続けていました。
同時に母も日本画を20年近く描いていました。
父と母の作品の埃を取りながら、「2人はこの家でどんな風に暮らしていたのかなぁ?」「2人はお互いの作品のことをよく話していたんだろうなぁ。」と考えたり。
旅行にはあまり行っていなかったけれど、それぞれ作品作りに没頭して、一緒によく美術館に行っていた2人はやっぱりこの家で幸せな時間を過ごしたんだろうなぁ、と。
美術が縁で出会った2人は、今もなお美術でつながっているんだろうなぁ、と。
せっかくなので、父の作品パネルを飾り換えました。
色んなことを考えながら掃除をしていたら、ふと懐かしい物を発見しました!
コーヒーミルとコーヒー豆をストックするキャニスターです。
母が毎朝コーヒーをハンドドリップしていたので、このコーヒーミルでコーヒーを挽くのが、幼い頃から私の係りでした。
コーヒー好きの私の原点とも言えるコーヒーミルですねー。
ガリガリ、ガリガリ。
コーヒーが入る頃に、早朝からの仕込みを終え店から戻ってきた父と一緒に、家族4人揃ってコーヒーを飲む。
そんな週末の朝のひと時を思い出しました。
私が保育園の年長の時に、ちょうど両親が2店舗目の麺類店を開店しました。
店の裏に自宅があったものの、経営者として忙しく働く両親に、気安く声を掛けられる雰囲気ではなく。
でも自宅スペースでコーヒーを飲んでいる時は、両親は父と母の顔で。
ガリガリ、ガリガリ。
コーヒーミルの音は、コーヒーの香りは、私にとっては一家団欒の象徴なんです。
「コーヒーミル、持って帰ったらええやん。」と姉。
「うん、そのうちもらうわ。でもまだここに置いとくわ。」と私。
今度母がグループホームから一時帰宅した時は、思い出のコーヒーミルでコーヒー豆を挽こう。
挽きたてのコーヒーで、とびきりおいしいコーヒーを入れてあげたい。
母と姉に。
そしてもちろん父にも。