ただただそこにいるだけで | みやみや珈琲日記

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こんにちは、みやです。


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金曜、土曜と1泊で大阪に帰省してきました。


今帰りの新幹線でこの記事を書いています。


ちょうど息子も期末試験休みだったので、父親と母親に会わせたいと思い、一緒に帰省することに。


ショートステイ中の母とお茶する予定だったので、新幹線でのお昼は少なめに。


玉子料理への情熱が半端ない息子は、玉子焼きのサンドイッチを「うまい!うまい!」と食べていました(笑)





母は私と息子のこともすぐにわかってくれて、元気に嬉しそうに迎えてくれました。


「大きなったらねー。男前やねー。」


5分に一度は言ってました(笑)


夕方に実家に行き、姉と父と話してきました。


4月から父が入退院を繰り返し、父本人はもちろん、そばにいる母も姉も、遠くに離れて暮らす私も落ち着かない日々が続いていました。


生活ペースはもちろん、何よりメンタルが。


予定していたことが予定通りに行かない。


またダメかもって思うと、先の楽しい予定を立てようとも思えない。


もしものために体を空けておいた方がいいんじゃないか。


私よりもっと辛い思いをしている家族がいるんだから、このぐらいでへこたれていてはいけない。


この先、一体どうなるんだろう。


その見えない「不安」を払拭するために、今回の帰省を決めました。


父にお金の話をする。


しっかりと。


今のペースだといつまでもつか。


事前に計算結果を夫に見せると、「うん、もうこれは子ども達が医療費と介護費を見るってことだね。」と。


姉や私達夫婦の老後費用、場合によっては将来息子に残そうと思っていたお金まで、両親に注ぎ込まなければいけなくなる。


退職して20年、家計の管理もせずに、好きなことをやった結果がこれなの?


そんなのズルいじゃないか。


夫の両親はしっかりしているのに、うちの両親は本当に情けない。


「介護の経験があるかないかの差だと思うよ。」と夫。


ああ、そうか。


そもそも経験がないから想定ができないのか。


もうだったら今回の件を、夫と私が息子に対してできることの学びに変えていけばいい。


両親を放っておくことなんできない。


資金が底をつくまでに、まだ時間はある。


その間に策を打っていけばいい。


その時間をできるだけ長く引き延ばせるように、みんなで協力してやって行く。


退院後、過去と比べてばかりいて、新しい未来に向けてなかなか顔を上げようとしない父に、ある意味直接叱咤激励(一喝?)するために帰省しました。


実家に着くと、父は入院した頃よりも顔色がよくなっていました。


買ってきたプリンも食べてくれました。


具体的な数字を見せながら、父と姉と2時間近く話しました。


資金が底をつくまであまり時間がない現状を受け止めて欲しいこと。


でも絶対に放っておかないから安心して欲しいこと。


ただ策を打つ時間をできるだけ長くするために協力して欲しいこと。


これからみんなで策を考えて実行しておくこと。


みんなの明るい未来を絶対諦めていないこと。


そして何より、大好きで、とても大切な存在であること。


資金的にもそうですが、やはり父と母が残された時間を共に過ごすことが、みんなの幸せに繋がって行くんだと。


この3ヶ月は父本人はもちろん、母も姉も私もそれぞれが苦しかった。


認知症が進み母は、聞き分けよくショートステイで明るく過ごしてくれているけれど、実は毎月宿泊先が変わってストレスを感じているかもしれない。


夜勤がありつつも、日中はほとんど両親のサポートに時間を使ってくれてきた姉の努力はすごいこと。


離れて暮らしている私は、何もできない歯痒さと、ただただ祈ることしかできない自分に涙が出てきていたこと。


それでも夫に「君の役割は客観的に状況を整理して、判断材料を提供することだよ。」と言ってもらえて、今回資金繰りの資料を何度も何度も見直しして作ったこと。


でももう最悪な状況は抜けたから、あとは上がって行くだけ。


最短距離を一直線でとは行かないだろうけど、予定通りには行かないだろうけど、一人じゃないし、みんながいるから大丈夫だと。


そのためにそれぞれができることをやる。


父体を元気にできるのは、父しかいない。


しっかり食べて、治療も頑張る。


母と一緒に暮らせるように、小さい目標を立てながら今までと違った方法で自分でできることを増やして行く。


そして何より母が大好きなかっこいい父でいて欲しい。


最後は父も姉も私も笑顔でした。


痩せてしまったけれど、姉と私を育て上げてくれた温かいその父の手を取って、ガッチリ握手してきました。


「また帰ってくるから!ほんまこっからやからね!絶対大丈夫やからね!」と。


ただただそこにいてくれるだけで、ありがたい。


そう思える人が目の前にいる。


こんな幸せなことがあるだろうか。


今朝、宿泊先のホテルでコーヒーを飲みながら、その幸せをしみじみ噛み締めていました。