以前、ステマについて、少しく触れたかと思います。
自分はステマと聞いて一瞬「ステーションマーケットか?」と思いましたが、
そうではない。昨年10月からステマは景品表示法で規制の対象となった、
「ステルスマーケティング」のことです。
即ち、広告であることを殊更隠して第三者の感想とかであるかのように
装うことを言う訳ですが、どういうことかピンとこないかと思います。
しかしこの度、その具体例が明らかになりました。
東京の大森にあるクリニックが、Googleマップの口コミに高評価を
付けるよう求め、その見返りとして予防接種の費用を割り引いていたとして、
消費者庁から処分を受けました。所謂改善勧告、排除勧告ですね。
つまり何が言いたいかというと、事業者がお客に対して、
Googleマップの口コミで星5つとかのように、高評価を付けるよう
求めてはいけないということです。対価の有無は関係ない。
万一景品表示法に違反する行為があった場合、消費者庁のHPで
事業者名が公表され、報道もされ、どんどん拡散され、晒し者にされる。
社会的信用を失墜し、経営上も重大なダメージとなる。
もっとも口コミは全部が全部信用できるものではなく、中には故意に
その店の評判を貶めようと、事実無根なのに悪評に満ち満ちたコメントを
投稿する行為だってあります。誹謗中傷の類のことだ。
同業者が競争の一環として、サクラを用いて投稿することもあるのかも。
しかしサクラは逆に、自分の店の評判を良く見せようと、お客を装って
うちの店サイコー!とかいいコメントを並べ立てることだってあります。
しかしそういうのは、"舌が肥えた"利用者なら簡単に見破れるものだ。
サクラが付ける好評価コメントは、大抵マニュアル丸写しだったりする。
まっとうなコメント程、信用するに値するものといえよう。
「この店は元々根っからの悪評ばかりが多い低劣な店だったにも拘らず
廃業を装って投稿されたコメントを丸ごと全部削除させた」等々…
何が信用できるのかわからない、そんな時代になったような気がしますが
(その辺はここでは本題ではないから何れまたの機会に触れたいと思う)、
兎に角お客をして「うちの店素晴らしいダヨ」とか言わせることは、
お客さんからすれば本来不本意なことです。
嫌な思いをしたにも拘らず「○○な投稿しろと言われた!」と
怒り出すことでしょう。寧ろそっちの方を投稿されかねません。
少しは真意からの評価に、目を向けるべきだ、ってことでしょう。
【熱中症情報】
明日は関東から西で熱中症に警戒が必要な所が多く、太平洋岸では
厳重警戒の所も多い。東北北部・北海道も要警戒の所が多い。
南西諸島は危険の所が多い。
東京の明日の暑さ指数(WBGT)は最大29(厳重警戒)。
雨が降ったとしても、かなり蒸し暑くなるかもしれない。