新茶時期弊社には、毎日早朝に「お茶の見本」が届きます。
たくさん届く見本をひとつひとつ鑑定し、良いものを仕入れ自社工場で製茶をして、
みなさんの手に届くお茶に仕上げます。
今日は、早生品種の「ゆたかみどり」の見本が届きました。
寒さに弱い品種なので、霜の害を受けない温暖な地域で栽培されている品種で、
主力品種「やぶきた」に次いで、全国で2番目に栽培面積の大きい品種となっています。
この品種は、適採前に被覆(※1)され、深蒸しにされることで
お茶の持つ旨みが引き出されます。
鮮やかな水色と、まろやかな味わいが特徴です。
八十八夜(今年は5月1日)より以前に摘まれて製茶されるので、
走りの新茶として、市場に多く出回ります。
※1 被覆… 光を制限して茶葉を育てることにより、アミノ酸(テアニン)からカテキンへの
生成が抑えられ、渋味が少なく、うま味が豊富な味になります。
お茶の種類によっては、黒い遮光ネットを直接茶畑にかけるものや、
間接的にかけるものがあり、被覆する期間も様々です。
玉露やかぶせ茶は、このような栽培方法で栽培されます。