静岡には、お茶作りにかかわる職人さんが数多くいらっしゃいます。
お茶の生産から荒茶製造、そして製茶など、それぞれの職人の仕事は多岐にわたり、
お茶処静岡は生産量だけではなく、その技術も全国トップクラスです。
なかでも、茶問屋が多く立ち並ぶ静岡市の茶町界隈には、
「茶匠」と呼ばれる、お茶のスペシャリストがいらっしゃいます。
弊社では、美味しいお茶を提供するだけではなく、
そんな茶匠も全国に誇れる静岡の地域資源と考え、ある商品を作りました。
それが、MIXCHA TAKUMI(ミクスチャ タクミ)です。
MIXCHA TAKUMIは、茶匠の持つブレンド技術「合組(ごうぐみ)」を
体験できるキットになっていて、お客様自身が茶匠の合組を再現することで、
お茶の楽しさ奥深さなど実感していただきたいという思いから生み出されました。
現在MIXCHA TAKUMIは、静岡を代表する5名の茶匠のお茶をラインナップ!
●「緑流の冴」 前田文男(前田幸太郎商店)
●「やすらぎの雫」 前田冨佐男(前田金三郎商店)
●「高温度製造茶」 山梨宏之(山梨秀一商店)
●「山のだるま」 和田裕巳(だるまや和田清商店)
●「炎」 森 宣樹(マルモ森商店)
5名の茶匠の詳しいプロフィールはこちら → ★
では実際に合組をして、茶匠のお茶を味わってみたいと思います。
今日合組するのは、茶匠 前田文男さん(前田幸太郎商店)のお茶
緑流の冴(りょくりゅうのさえ)。
MIXCHA TAKUMIには、それぞれ合組テーマが設けられています。
緑流の冴の合組テーマは「産地」。
ふたを開けると、緑流の冴を形成する産地のお茶(本山茶、初倉茶、高知茶)が
それぞれ個包装されて入っています。
本山茶(静岡市産)、初倉茶(島田市産)、高知茶(高知県産)はそれぞれの味に特徴があり、
もちろん単体で飲んでも美味しいお茶。
それが、このレシピによってより一層美味しさを引き出されることになります。
同封されている秘伝のレシピです。
緑流の冴を作る合組比率が記されたこのレシピ。
本来ならば門外不出のものですが、5名の茶匠にご協力いただき
特別に公開させていただきました。
そして、レシピに記された比率に従い付属の茶さじで、
それぞれの産地のお茶を缶の中に入れていきます。
指定の茶葉がすべて缶に入ったら・・・
バーテンダーのように缶をやさしくシェイクして、茶葉をブレンドします。
10回程度シェイクしたら、合組完了。
前田文男さんのお茶、緑流の冴の完成です。
レシピ通りに合組すれば緑流の冴の完成ですが、お好みの比率で合組すれば、
世界に一つだけのオリジナル合組茶の出来上がりです。
茶匠のお茶を味わった後は、是非オリジナル合組茶にチャレンジしていただきたいと思います。
そもそも、お茶のブレンド「合組」は元来、
茶葉を安定供給するための量の確保を目的としていました。
しかし、日本一の茶産地であり、江戸時代から優れた茶匠の多い静岡では、
質の向上をめざしたもうひとつの合組が存在します。
それが「茶匠の合組」です。
例えば3種類の茶葉をブレンドするのであれば、茶匠は
3種類以上の味と香りを引き出すための技術を持っています。
1+1+1=3 ではなく・・・
1+1+1>3の合組。
それが、お茶の味をより高みへと昇華させるために生まれた、
まさにお茶の町静岡ならではの合組です。
さてさて、急須で淹れてみます。
最後の一滴まで絞り切ると、お茶が美味しくはいりますよ~。
特徴の異なるお茶がそれぞれの仕事をし、バランス良く一杯のお茶として成り立つ。
緑流の冴は、渋みと甘みの調和のとれた品のある味わいでした。
茶処 静岡だから実現した「茶の匠たちの共演」 MIXCHA TAKUMI。
是非一度、ご賞味いただきたいと思います。
MIXCHA TAKUMIは弊社ネットショップ Plustea で販売中です。
【茶匠のご紹介】
前田文男
株式会社前田幸太郎商店 専務取締役
利き茶の最高位十段をもつ、静岡を代表する茶匠の一人。
2008年6月にはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にもご出演されました。
文男さんのお店の情報はこちらから → ★
※今週の日曜日(3/18)には文男さんが、 JFN38局フルネットのラジオ番組に出演します。
是非お時間に都合がつきましたらお聞きください。 詳しくはこちら → ★