昨日は午後から県体育協会主催の「Victory Summit in KANAGAWA 2008」に参加してきました。
創学館高校にトレーナーとして行っていた際には、毎週のように近くに足を運んでいたんですが、金沢八景(市立大学)ってちょっと遠いですね(^o^;)
北京オリンピックに帯同をしていた、「監督」「ドクター」「トレーナー」によるパネルディスカッションと各分科会に分かれての詳細報告・実技演習という流れでした。
競技は様々に、卓球・バレーボール・水泳(シンクロ)に関わった先生方がパネリストで参加をされ、各々の目線でのオリンピックまでの準備と実情、反省と多方面に話は進みました。
”ココだけの話”という裏話もありで、有意義な時間だったと思います。
国の代表として参加するオリンピックの実情からしても、<スポーツ大国>JAPANとなる日はまだ遠いようですね。
国際大会、特にオリンピックの裏話をうかがう度に、関係者の方々の想像以上のご苦労が・・・。
北島康介選手が、実際に、練習時に身に着けていたSPEED社製水着「LZR RACER(レーザー・レーサー)」を手に取ることもできました!
練習時は左のスパッツタイプの水着を着用していたそうです。
サイズを見たら<ウエスト68cm>。
手触りもちょっと布というよりはビニールに近い部分が多く、履き心地は決して良いようには思えませんね。
写真も見せていただきましたが、着用に際しては、SPEED社の専任スタッフがゴム手袋をつけて手伝わないといけないらしいですf^_^;
女子用のアシックス社製水着も拝見しましたが全然違いますね。
アシックスの製品も相当伸びる小さな感じがしましたが、生地の感じが全く別物です。
北京といえば、大気汚染などが心配されていましたが、その後に発覚した<メラニン>入り牛乳。
選手およびスタッフも毎日のように飲んでいたそうですΣ(~∀~||;)
ドクターの所には質問が殺到したそうな・・・。
ドクター分科会の報告によると、
・メンタルトレーニングに対する対策がまだ手がつけられていない。
・産婦人科医の登録がまだ県体協にはない。今後、女性やママさんプレーヤーに対しての対応が課題。
などの話もありました。
僕はもちろんトレーナー分科会に参加をしました。
水泳連盟とトレーナーの取り組みも、やっと国際大会に参加する選手強化から、Jr世代の教育・普及に力を注げる状況に変わりつつあるそうです。
オリンピック前と期間中に発生した傷害やその対応なども非常に興味深い話題がありました。
特に、水泳選手に多い腰痛の原理や効果的なトレーニング方法などの紹介もありました。
やはり、腹圧を高める為にインナーユニットが重要になってくるんですよね。
ローカル筋として、横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群の重要性として、スタビライゼーショントレーニングの紹介と演習がありました。
サッカー部でも取り入れてはいますけど、これって難しいんですよね。
僕もフィジカルトレーニングの日に毎回参加しているわけではないんで、まだまだ定着していないように思います。
指導者の方々も最低限の知識としてチェックポイントは押えていただきたいものです。
もちろん、これと股関節トレーニングについては、ジュニア期から少しずつ継続的に行う事が大切なんです。
また、フィジカルチェックや検査法なども写真を交えての紹介がありました。
ここでも報告がありましたが、これからのコンディショニングとして、スポーツを愛好する方々は是非考えていただきたいことがあります。
従来は<対処>に重点が置かれていたんです。
「疲労」への対応としての<マッサージ>、「痛み」への対応としての<物理療法>などなどです。
これからは<予防>することが必要だと思います。
壊れてからではもう遅い!
壊れないような身体作りが必要!
ということです。
サッカー部でいつも悩まされるのがこういう考え方の相違です。
「多少なりとも壊れるのは当たり前で、そこに対しての姿勢が重要」という指導の基だとやるせなくなります・・・。
僕のような予防医療が基になるメディカルトレーナーとしては、必要価値はないんじゃないかと悩んでしまうときも少なくないですからね。
試合や遠征時に「今日はトレーナーさんいるからケガしても安心です。」なんて言われると一気に気持ちが↓ですね。
壊れてから治るまではある程度の時間が必要なんです。
いくら焦ったってその時間を短くするには限界があるんですよね(;^_^A
「試合に間に合わせろ!気持ちが甘いよ!!」
なんて選手に怒鳴ったって、
「壊したのあんたじゃん!」
って思いたくなることもありますよね。
地道な作業ですが、選手一人一人に語りかけていくのが重要だと日々思う次第です、ハイ。
それが次の世代を造るものと信じて(^_^)v
日本って不思議だと思うんですが、こうやって揚げてみると保険治療では限界があるんですよね。
保険料の問題や設備、治療院の運営を考えると無理ですもんね。
僕らのような民間医療での対応が重要だと思うんです。