江戸時代から日本で採用されていた太陰暦の
季節を表す名前に二十四節気があります。
もとは中国の戦国時代に考案されたものですが
立春・春分、立夏・夏至、立秋・秋分、
立冬や冬至などです。
ところが発祥元が中国だけに
日本の季節・気候に合わない時期があります。
それを補うために取り入れたのが「雑節」と呼ばれる
時期です
二十四節気+雑節が日本の旧暦なのです。
雑節には土用・八十八夜、入梅・二百十日などがあります。
さて土用は、立春・立夏・立秋・立冬の前の
各18日間のことですが
単に土用と言えば一般的には
立秋の前の十八日間のことを指すようになりました。
一年の中でもとりわけ暑い時期ですし
江戸時代には、この18日間の土用の間の
丑(うし)の日(7月28日前後)を
特に「土用の丑の日」として、
重要視していました。
この日に薬草風呂に入ったり
お灸をすえたりすると、夏バテ防止や
病気回復に効き目があると考えていました。
これらの生活習慣(庶民の生活の知恵)のひとつに
丑の日にちなんで「ウ」のつくもの、
例えばウリ、ウナギ、梅干などを食べると
体に良いと信じられていました。
有名なお話ですが
江戸時代に蘭学者の平賀源内が
鰻屋の宣伝策のひとつとして広めた
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が
今に伝わっているわけですね。
そんなわけで、
平賀源内の宣伝にまんまと乗って
今夜は(丑の日じゃないですけど)うなぎを食べました。
ごめんなさいね、長い前振りで~(笑)