6月10日は時の記念日です。
天智天皇が皇太子時代に
初めて水時計を作らせたのが
この日と言われています。
「日本書紀」に、
天智天皇10年、671年4月25日(旧暦)の頃
≪漏剋(漏刻)を新しき台に置く。
始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。≫とあります。
旧暦の4月25日は
現在の6月10日にあたることから、
「時間をきちんと守り、
欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と、
1920年(大正9年)に、
生活改善同盟会が制定したのが始まりです。
東京時計組合はこの日
役目を終えた古時計を焼いて供養する
”お焚きあげ式”を、
東京・湯島天神境内で行います。
ところで、考えてみれば
時間に対して日頃、鈍感になっていませんか・・・
貧富や賢愚や性差・容姿、
いろいろさまざまですが
唯一、時間だけが、
すべてにおいて公平に与えられています。
もし80歳まで生きると仮定すれば
24×365×80=約70万時間が、
「持ち時間」です。
「持ち時間」が決まっているのです。
時間に対して無関心すぎて
貴重な「持ち時間」の浪費をしていないでしょうか
待ち合わせの時間に遅れる、などというのは
人の「持ち時間」を奪う行為です。
約束の時間に遅れることは
時間泥棒、窃盗行為です。
限られた時間をいかに効率的に使うか、
能率的に活かすか、
時の記念日にそんなことを考えてました。