企業の組織図というと
代表取締役社長をトップにして
その下に
営業部とか人事部とか経理部とかがあって
さらにその下に
営業課や人事課や会計課とかがあって
部長がいて課長がいて
係長がいて主任がいて、
という風に縦組織になっているところが大半、
おそらくほとんどの会社は
そうだろうと思います。
ところがあるアメリカの会社の組織図は
セクションはあるのですが
そのセクション名の下に
全部同じ電話番号が書いてあります
つまり営業に電話しても
経理に電話しても
総務に電話しても
全部同じ電話番号なのです。
その組織図の下に
こう書いてあります。
「もしあなたが
私どもにご用命があるのならば
誰にでもお申し付けください」
経理に用事だから
経理に電話しなければならないとか
営業に用事だから
営業部の電話をなどと
考えなくてもいいのです
この極めてシンプルな組織図、
組織形態こそが
全員参加の組織ぐるみの
顧客対応の姿なのかもしれません
ラインもスタッフも
上から下まで
セクションの垣根を越えて
一丸となって
クライアントにお応えする
その心意気が
この電話番号一つの組織図に
表現されているように思います
さて、「お役所仕事」って言葉を聞いたことありますか
親方日の丸の役人根性丸出しの
縦割り行政を揶揄して言った言葉です
ようやくやっと原子力安全委員会と
安全保安院との合同記者会見が開かれるようになりましたが
何とか部会だとか、
何とか機構だとか、
組織をたくさん作って
窓口をたくさん作って
責任の所在を分散して・・・
被災者をまるで置き去りにして
各省庁が責任を押し付けあって・・・
日本が一つになって
天災を人災にしないための
復興のための組織つくりから考え直すべきだと思うのですが・・・