昭和39年に東海道新幹線が開通するまでは
大阪から東京へ
あるいは東京から大阪へ
出張するとなると
特急列車で7時間も8時間もかかっていました。
それがなんと
約3時間で結ばれることになったのですから
当時としては画期的なことでした。
では、従来の列車に比べて
新幹線が二倍以上の速度が出せる秘密は
どこにあるのかご存じですか?
例えば蒸気機関車を連想してみてください。
10両連結だろうと、
15両連結であろうと、
この場合、自力で動く機動車は
先頭で動く機関車1両だけです。
先頭の機関車に連結されて
後に続く貨車がただ単に引っ張られているだけです。
電気機関車も同じです
先頭の機動車に客車が引っ張られているだけです。
ところが、これに対して
新幹線の”ひかり”は
すべての車両にモーターがあり
それぞれが自力で動いています。
15両連結なら
15両のすべてが自ら動いているのです。
1両だけが動いて
あとの14両を引っ張るのと、
15両のすべてが動いているのとでは
どちらが早いか考えるまでもないですよね。
この違いが時速200キロ超を可能にしたのです。
このたびの地震と津波の被害は
まだ今も行方不明者の捜索活動が続いています、
甚大な被害ですからその規模もいまだ不明です。
しかし一方で
ライフラインの復旧や
瓦礫の撤去、被害を受けた建物や道路の復旧が
徐々に進められています。
知恵のある人は頭を使い
お金のある人は資金を援助し
体力のある人は体を動かし
そして
知恵も出ない
お金も出せない
汗も出せない、
それでも元気を出して
みんなが力を合わせて復興に取り組もうとしています
被害を受けた人も
そうでなかった人も
被災地の方も
そうでない地域の人も
日本国民全員が気持ちを一つにして
事に当たることが大切なことです。
15両のうち1両でも動かないものがあったら
200キロというスピードは出ないのです。
こんな時こそ気持ちを一つにして
力を合わせて被災された人々を支援し
被災地の復興に力を合わせることが求められるのだと思うのです
一部の地域の天災ではありません、
日本という国の危機だとの認識で
自分のできることを精一杯果たしていきたいと思うのです。