歳寒の松柏 | ミックスココアのひとりごと

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気ままに思いついたことを折々に

タイトルの言葉は

孔子の論語の一節です。


歳(とし)寒くして然(しか)る後に

松柏(しょうはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るを知るなり


歳寒の松柏(さいかんのしょうはく)


季節が寒くなって冬となり

周辺の樹木が枯れていっても

松や柏の葉はなおその青さを保っている・・・

そんな意味です。


(ここでいう柏は日本のかしわではなく

中国のコノテガシワという常緑樹です)


さて、この教えは

何事もなく順調に平穏無事に

事が運んでいるときにはわからないが

逆境に遭遇して初めてその困難に立ち向かえる

勇気と力を備えているかどうか

人としての真価が問われる・・・

という意味に解釈されています


このたびの大災害で被災された方々のことを

言っているのではありません

この未曾有の大災害に立ち向かう

日本の全国民が試されているのです


そう解釈したら飛躍しすぎでしょうか・・・

生きていく上で様々な苦労・

困難・逆境に巡り合うことがあります

その有事の時にこそ

その困難を克服するために

毅然と立ち向かえる節操と

勇気と力が試されるのです。


悲しいニュースを聞きました。

軽油が盗まれた・・・

窃盗および窃盗未遂・・・

義捐金を騙った振り込め詐欺・・・


被災地で、

あるいは被災者に対して、

もしくは被災者を騙っての

犯罪行為は、

全国民127,692,000人を、

いやそれ以上の世界中の人々を

敵に回す最も卑劣な犯罪行為です!


厳冬からざれば以て松柏を知る無し