「お仕事は何ですか?」
そう質問されれば、
なんと答えますか?
あるテレビ番組の素人参加者が
司会者からそんな質問を受けて
自分のお仕事について
答えておられるのを聞いて
ふと思いました。
歌手なら
「歌手です」と答えるでしょう。
役者さんなら
「役者です」と答えるでしょう。
学校の先生なら
「中学校の教師です」と答えるでしょう。
ところが
「アパレル業界です」
とか
「食品関係で働いてます」
とかって返事が返ってくることがあります。
アパレル関係と一口に言っても
経理事務もあれば縫製もあれば
買い付けもあれば販売もあります。
食品関係と一口に言っても
品質管理もあれば製品開発もあれば
総務事務もあれば製造もあります。
なぜ
「ブティックの店員です」とか
「お菓子の製造です」と
はっきり答えないのでしょうか?
もし、質問が
「何の業界ですか?」とか
「お勤め先は何関係ですか?」などの
業種や業界を尋ねる質問なら
その答えでいいでしょう。
ところが職務をはっきり答える方が
案外少ないのに気付きました。
「商事会社でで営業をやってます」と
はっきり言える人は
自分の仕事に対して
誇りを持っている人です。
「花屋の店員です」と
はっきり言える人は
自分の仕事に愛着を持っている人です。
ほとんど例外なくどんな職業でも
この社会に必要な仕事に変わりはありません
社会の役に立っているからこそ
給料をいただき、生活をしていけるのです。
答えをはぐらかしたり
ぼやかしたりするのは
自分の仕事に誇りを持っていないからだと
思われかねません。
今の仕事に誇りと自信と愛着を持って
務めを果たすために全力を尽くす、
そんな社会人でありたいです。