以前にある大きな会社を訪問した人から
聞いた話ですが・・・
彼が、訪問した会社の応接室で
先方の部長さんと
ひとしきりお話をされて、
ふと部長さんが
「ちょっと失礼」と言って
席を立たれました。
トイレにでも行かれたのかな
そう思って一人で待っていますと
その部長さんが
お盆に乗せたお茶を持って
戻って来られました。
「え?」っと思って、
「部長さん自ら恐縮です」と
申し上げたところ・・・
「いやぁ~、実はこの1週間
社内の感謝週間なんです。
社内でお互いに感謝の心を忘れないように、
してもらうことを当たり前と思わないように、
ということなんです。
女子社員がお茶を入れてくれる。
コピーを取ってもらう。
それが仕事といえばそれまでのことなんですが
それを当然と思ってしまえば
社外でも、お客様へのお礼の気持ちも
不足することにつながりかねない。
社員全員で、改めて感謝の認識を持つために
やってもらっていることを自分でしてみよう・・・
ということになったんです。」
要約するとそんな趣旨だそうです。
そのお話を聞いたときに
感謝の気持ちの大切さを
改めて考えさせられました。
たとえ同じ社内の
社員同士といえども
ものを頼んだり
親切にしてもらったりしたときに
ちゃんと「ありがとう」と言葉にして
感謝の気持ちを伝えているでしょうか?
「どうも」・・・じゃなくて。
言葉にしないどころか
感謝の気持ちすら失いかけていないか
そう思うと恥ずかしくなりました。
会社内の仕事どれ一つとってみても
自分一人だけでできることなど
ごく限られています。
みんなが力を合わせて協力し合って
業務が遂行されていくのです。
その業務の積み重ねが
業績という会社の成果につながっていくのです。
「ありがとう」の一言は
そのための潤滑油ですよね。
「ありがとう」の言葉を
感謝の気持ちとともに
ちゃんと言える社会人でありたいと思うのです。