さくさくさく

さくさくさく

「ふふっ」

さくさくさく

「咲はんは何を笑ってるんや?」

秋斉は花里に尋ねた。

「さぁ、何やうちにもわからしまへん。」

さくさくさく

さくさくさく

霜柱を踏みしめて一人喜ぶ咲であった。
ヒュー

「きゃあ」

『藍屋』の店先で掃き掃除をしていた咲は思わず声をあげる。

「木枯らしですやろか?」

一緒に掃き掃除をしていた花里が言う。

「もうじき冬になるんやろな~寒いのは、かなん。」

京都の冬は寒い。

足袋を履かない足の冷えには咲には堪える。

ヒュー

そんなことは知らないという様に強い風がまたふいていく。
私は、日曜日以外あるクリニックで1日を過ごしています。
依存症という病からの回復のためです。
友だちは減りましたが仲間は増えました。
ただ現実にドップリはまった生活を送っていると、お話が頭に浮かんできません。
艶が~る の二次物語が描けないのも、現実生活を送る為のプログラムをこなしているととても遠い世界にいるからかもしれません。

艶が~るは10周年を迎え、今年で配信されなくなる、という現実を冷静に受け止められたのは、毎日のプログラムの賜物でしょう。

話が描けないなら、艶が~るのアプリを休み時間にやってみようとチマチマやっています。

艶が~るからは沢山の経験、出逢い、別れをいただきました。今でも新鮮な気持ちになれます。