最高のバターピーナッツを求めて・・・ でん六と稲葉他6社を比較する | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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ビールのお供、バターピーナッツの比較です。

100円から120円くらいで購入できるお手軽パッケージのバターピーナッツは、あるだけ食べてしまう食欲魔人の私には非常にありがたい存在であります。それでも500キロカロリー近くあったりしますので気は抜けませんけどね。

では定番のブランドである、でん六(セブンイレブン、ミニストップ)、稲葉ピーナッツ(サークルK、ローソン)、かつまた(ファミリーマート)、サンエス(スーパー、くらしの定番シリーズ)ジェーシーシー(スーパー:お買い得気分シリーズ)、谷貝食品工業(酒屋等:OTSUMAMIFARMシリーズ)について説明しましょう。

稲葉ピーナッツはやや硬質の食感です。

かつまたのピーナッツは申し訳ないのですが、見た目が落ちます。ナッツ自体の艶、色においても見劣りします。ナッツのサイズもやや小ぶりで、ナッツそのものがあまり高級品ではないことを伺わせます。味にも特徴があり、なぜか取ったはずの渋皮の味が残っているんです。渋みのあるピーナッツって、千葉さんの凄く良質なものにも見られますが、こちらはどうかなあ??? 食感は気持ち硬めで旨みは薄く、塩の辛さは口当たりからピシッと伝わる。そんなバターピーナッツですね。

見た目の悪さはジェーシーシーのくらしの定番シリーズにもいえます。ナッツに痩せたものが多く、また萎びたような皺の彫りが深いものも見られます。味も蒸しパンのようなシャープさに欠けるナッツの甘さがあり、私には悪い意味でちょっと気になります。しかし全体としてはよくあるバタピーそのものの味です。可もなく不可もなくといった印象ですね。

また谷貝食品工業のおつまみファームは、ジェーシーシーのナッツとは異なり、甘さよりもむしろナッツの渋みが気になるタイプです。悪い豆が持つ渋くて苦い味が、いくつかの豆に残っているために、全体の印象を悪くさせています。味は塩味が口当たりから先行するもので、鋭さをもっています。しかし、この手の塩味の明確なピーナッツは、ビールを次々と進ませてしまいます。そういう意味ではハッピーな友人という存在です。

続いて、でん六のバターピーナッツです。でん六のナッツはふっくらとしていてかつまたよりも大ぶりです。しかも粒も揃っているので言うことはありません(ロットによっては白い傷が多いものも見られますが透明パッケージのために確認できます)。食感は無駄に硬くなく、それでいてカリッと軽やかでもあります。炒める際にバターを十分に使っているのでしょう、バターの味が十分に感じられるものとなっています。バターの香ばしさがナッツの甘味を引き出していますし、バターの香ばしさの後に続く塩の味が広がりをもって口の中に広がります。塩味をピリッとした刺激で勝負させているかつまたとは、全く別の塩味であります。さすがは王道といった印象ですし、他には似たタイプの風味を再現するブランドが無いために、代わりが存在しないバターピーナッツともいえます。

そしてでん六の最大のライバル・・・なのかな? 紹介するのは稲葉ピーナッツです。稲葉ピーナッツの食感はなかなかの硬めです。でん六のものに比べるとナッツの甘味が前面に出るものではありません。でん六に比べると塩味が強いために、ナッツの旨みが前に出にくくなっているのか、それともやや油を強めに炒めたために風味が奪われたのかなという印象です。バターの使用量はでん六よりも少ない印象を受けますが、炒める際に使用しているバター以外の油は稲葉ピーナッツの方が多いのではないでしょうか? 100%バターで・・・ということは各社無いと思いますが、製法を知っているわけではありませんので、何ともいえません。もしバターの量が同じだとするならば、でん六はより良質のバターを使っているということなのかもしれません。また個人的な印象では、塩の量がロットによって差があるような気もしますが、これはでん六にも言えること。これってどのメーカーも同じかな? よく食べるブランドだけは気付きますが、あまり食べないブランドのものはわからないのです。

最後にサンエスくらしの定番シリーズです。「香ばしくフライしたピーナッツをあっさり塩味で仕上ました」などと製法についてパッケージの正面から主張しています。他のブランドが「○○の塩」といった材料の紹介でありますから、興味深く感じられます。ちなみに「○○の豆」という紹介は100円クラスのものにはほとんど見られません。それというのも中国製落花生を使っているからなのです。中には契約農家のものを使用していると書いているものもありますが、産地を書かずそんな細かな話って、何だそりゃって気もしますけどね。話がそれましたが、製法に拘っているためかなかなか優れた食感と風味に驚きます。でん六、稲葉ピーナッツには、食べる側のなれと安心感があるので自然と親しみを感じるコメントとなってしまいますが、そのようなアドバンテージが無い中でも良い評価をせざるを得ないバターピーナッツであります。豆自体はけして良いものとは思えませんし、割れているものが多く混入していることも不満ですが、製法の上手さから、カリッとした食感もよく、塩気が多すぎず、素直にナッツの美味しさが前に出てきます。まさにパッケージに書かれた製法を感じさせる内容で、その製法が風味を高めています。

これで6社のバターピーナッツを紹介させていただきました。しかしバターピーナッツって、そもそもの定義は何なのでしょうか?
私も解説中にはバターの香だの風味だのということ書いていますが、パッケージの表記を見る限りではかつまただけがバターを使っているんです。逆に他のブランドは使用していないのです。バターピーナッツなのに!?

ではバターの量が多いと感じたでん六の批評は何だったのか? つまりは私の舌はその程度ということなのでしょうかね。しかしバターの風味をしっかり感じるのはでん六だけですし、感じたものは仕方がありません。でも、これってどういうことなんでしょうか???

それでは判定です。
でん六 84点
稲葉ピーナッツ 82点
サンエス 81点
かつまた 78点
ジェーシーシー 77点
谷貝工業 75点

関係者の皆様には、勝手な判定をしていることを心よりお詫びいたします。
またバターピーナッツは自然の恵みである豆が命ですから、当然入荷するロットによっての差は生まれます。当然ながら、各ブランドが購入する豆の産地のその年の気候等には大きく影響されることをご理解くださいねと、自分をフォローして締めます。