ソフトせんべいを比較してみました。
あかちゃんせんべいの大人版ともいうべきソフトせんべいで、本来ならばイレギュラー系でありながら、まるで王道かのようなロングセラーせんべいの一種であります。
そんなソフトせんべいとして君臨する２つの雄、ソフトサラダとぱりんこを比較してみます。
ソフトサラダは普通のせんべいサイズにして、食感をやわらかく、軽くしたことが特徴の、これぞソフトせんべいの元祖とも言うべき存在です。
香にはややカツオだしの香りがし、意外と伝統的な日本の風味を予感させます。
食感はエアー感が強く、軽さが際立ちます。表面、内部ともに食感が安定しており、コントラストはないものの、安心感のある食べごこちという印象です。
一般的なせんべいのように醤油ベースの味付けでないものの、塩味が強烈というわけではありません。その味はむしろマイルドさが特徴です。
後味にうるち米の甘さを感じるような、柔らかさが秀逸で、塩味は刺激よりも包容力を与えるかのような印象です。
全体的に淡白ながら、素材のよさを感じさせる。
安価な袋せんべいとしては、やや高級感すら覚える味であります。
一方でぱりんこは元気ハツラツといった印象ですね。
香はほとんどありませんが、ソフトサラダよりも表面のパリッとした食感が特徴的。
ソフトサラダとぱりんこですから、まあ名前そのものであります。
表面のロースト感が心地よく、締まった印象のあるせんべいです。
塩味がビシッとしていて全体的にシャープな印象。マイルド路線のソフトサラダとは異なります。
表面に塩が振られているのでしょうか？ 同重量あたりの塩の量は大きく変わりませんが、味そのものを見れば、明らかにぱりんこの方が塩辛いのです。これを塩辛すぎると感じるか、良い意味でのコントラストととるかで評価が割れそうですね。
この塩辛さは後味に甘味を浮かせようとしますので、スイカに塩効果が見られますが、最後は塩が勝ってしまう。私には勝ちすぎちゃったかなあと思いますが・・・。
この２つのどちらを選ぶか・・・、難しいところです。
シチュエーションによっても異なります。
ソフトサラダならウーロン茶やお茶でゆっくりのんびり食べたいところ。
でもビールだったらぱりんこです。コーラでもなどのジュース類でもそうですね。
コーヒーだったらどちらもあわないでしょうけど、日本酒ならソフトサラダかなあ。
で、どちらが美味しいかということになりますが、長所も欠点も多いぱりんこよりも、私はソフトサラダを評価します。素材の良さとそれを引き出すことに長けているように感じられました。例えるならぱりんこがマクドナルドのフライドポテトで、ソフトサラダがロッテリアのフライドポテトって感じですかね。
わかりにくい？
ではその話を明日か明後日にでもしようかしら？ 気が向いたらね。