ファミマのエクレアに負けるな! サークルKの「シェリエ ドルチェ とろけるダブルシュークリーム」 | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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さてさてお待たせしました。
コンビニシュークリームの大本命、サークルKの「シェリエ ドルチェ とろけるダブルシュークリーム」です。

これまたネーミングからして大ヒットしたファミリーマートのWクリームエクレアに近いものを感じますが、中がまた凄い!
Wクリームエクレアの唯一の欠点である150円という価格に、こちらは105円で挑もうというわけです。

個人的にはシェリエ ドルチェシリーズは、そのパッケージングの美しさから購入頻度は高く、しかし多くの場合に「作り手と、味に対する考え方が違うようだ・・・」という感想に到るのですが、まあ実際に異なるんだと思いますが、こちらのシュークリームくらい美味しいものを作ってしまえば、さすがの私も降参せざるを得ません。

シュー生地は柔らかめです。
パリパリ系のシュークリームはコンビニではなかなか難しいんでしょうね。
しかしこちらのシュー生地はエアーの含み方も素晴らしく、苦味にも柔らかさがあり、卵バターの風味を抑えた優しい味わいで、まさに「ほろ苦い」を楽しむための味わいです。
このほろ苦さの程度が実に上手で、この辺は研究したんだろうな・・・、と感じさせます。

そんな研究したんだろうな感は、クリームにより反映されています。
ホイップ生クリームのエアー感は素晴らしく、口どけも見事。
Wクリームエクレアのホイップほどに露骨すぎず、舌に溶け込むナチュラルすぎるほどの滑らかさは完璧としか言えません。
その中に甘さはしっかり感じられ、単に薄くて溶けるだけのクリームと異なり、その実態を消しながら風味の感動だけが膨らんでいくようなもの。その明快で明るい甘さも食感の柔らかさに体を預けきれるために、くどさは感じません。

それにしても口当たりの一瞬が素晴らしい・・・。
甘さに喜び、そして次の瞬間に軽さと、口どけのスピードに意識を奪われます。
Wクリームエクレアのホイップ生クリーム的でありながら、積極的な表現力を持ちます。

カスタードクリームはレモンの風味を微かに感じます。リキュールやレモン系のスッと抜ける清涼感が、冷たさと透明感に走らずに密度の高さを持ちながら清涼に彩るのです。薄い色彩の清涼感ではなく、清涼感ある色彩をしっかりとみせるクリームなのです。
この風味が実に美しいキレを尖らずに生み出しているのです。

カスタードクリームに含まれる卵の柔らかい味わい、そしてそれをさらにまろやかにする乳脂肪分のクリーミーさ、そしてカスタードクリームそのもののもつ甘さ・・・、これらを心地よいレモンやリキュール系の風味が、爽快に口の中、いや脳に送り込んでいるかのようです。

そして個々の素材の風味も長けながら、そのコンビネーションも見事。
粘度のあるカスタードは、軽い質感のホイップの甘さを、低い位置で支えます。
生地はエアー感をもって、それらの味が拡散していくスペースを用意し、十分に一つ一つの風味を泳がせます。

これは完璧に程近い大量生産された105円のシュークリームです。
手作りの専門店との比較はともかく、この手の商品では最高かもしれませんね。

85点!