最高のフライドチキンを求めて・・・ケンタとモスとコンビニ各社を比較する | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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ケンタッキーのフライドチキンが値上げされていました!
元々高いのに、値上げとは恐れ入ります。素晴らしき自信であります。
マクドナルドがそのうち、コーヒーのようにプレミアムチキンなんてものを150円くらいで発売したら、やっていけるのかいなと心配してしまいますね。

しかもコンビニ各社がプロデュースするフライドチキンは、これに対抗するかのように割引サービスを時折実施したりして、この機会にフライドチキンはケンタッキーだけじゃないんだよということをアピールしています。コンビニ各社の価格は概ね骨付きで120~130円前後、骨無しで150~160円を標準小売価格としており、ケンタッキーに比べて安価であります。この価格差は味にも影響してしまうのでしょうが、それがどの程度の差なのか、今回は判定しましょう!

ケンタッキーフライドチキンのチキンはやはり王道たる風格があります。衣もさっくり、油も溢れるようなべたつきは無く、欠点と呼べる要素がありません。塩などの基本的な調味料以外に強い味付けを施しているわけでもないのに、風味が強く、香高いチキンとなっています。肉そのものも良質であります。淡白だったり脂肪が強すぎたりするのではなく、旨みのあるしっかりとした肉質であります。またチキンの旨みが最も濃縮される「皮」の部分については、揚げ方や味付けの技術により十分にその旨みを出すことに成功しており、この「皮」の旨みにおいては他社の追従を許さないでいます。また安定感と適度な荒さもバランスよく、また部位の種類も豊富であり、最も飽きないフライドチキンでありましょう。

続いて紹介するのはモスバーガーのモスチキンです。小食でフライドチキンは1個で十分という人の多くが愛用するフライドチキンです。ケンタッキーのように部位のレパートリーが無いために、一人でいくつも食べるタイプのチキンではありませんが、フライドチキン専門店ではないので営業上の問題は無いのでしょう。しかしそれ故にクリスマスイブのようなフライドチキンをたくさん食べたいという状況においては、モスチキンよりもケンタッキーの方が人気が出てしまうというのも納得できるところであります。モスチキンの最大の特徴は衣をクリスピータイプとしているところでしょうか。ケンタッキーに比べて衣を厚く、それでいて軽くさっくりと揚げているために、肉の食感以上に衣の食感が楽しみとなるフライドチキンであります。衣の味も明快で、チキンそのものの味はケンタッキーにやや劣るかもしれませんが、それを感じさせない味付けであります。もしかすると衣無しで瞬間的に揚げたチキンに改めて衣をつけてから揚げなおすという手法を用いているのかもしれません。肉の脂を逃がさずに上手に閉じ込め、それをべとつかせない製造技術、大量の油で揚げていると思われるのに皮をべとつかせずにパリッとした食感を残すあたりはお見事です。やはりモスバーガーは作りの丁寧さが違うと思わせます。

さてここからはコンビニのフライドチキンを紹介します。まずはローソンのフライドチキンです。ローソンは揚げ物を売り物の柱として扱うことがあまりないのですが、意外と良いものを提供しています。コロッケなども50円とは思えない内容で、今後に期待をしたいブランドであります。さてローソンのフライドチキンですが、実はモスバーガー的な要素をたぶんに含んだチキンとなっています。衣を厚めに、しかもザックリした硬めの食感を残しています。モスがクリスピーなら、ローソンはスナッキーという印象で、クランチタイプのアイスクリームのように表面の硬質の食感が全体を引き締めています。味付けも面白く、ガーリックやペッパーを強めに衣に添加しているために、香りの強さでは他よりも一つ上となっています。やや男性向けすぎる気がしないでもありませんが、フライドチキンをガッチリ食べたいラグビー部出身の若きサラリーマンには好まれそうな印象です。安価な路線が故にチキン自体は特別良質ではありませんが、脂肪たっぷりで旨みもそこそこあるチキンとの印象です。それでもやはり最大の個性は、衣の味付けの面白さであり、衣の風味を楽しめるという点ではコンビニ各社の中では抜けている印象です。

このローソンのフライドチキンに最も近いテイストのチキンを出しているのがセブンイレブンです。ローソン同様に衣にはガーリック&ペッパー系の味付け、香り付けがなされ、揚げ方もローソン同様に厚い衣をザックリという路線です。しかしやや衣が油でべたつき、肉が脂を背負いきれず溢れてしまう様子からは、ローソン以上の良い点を見出せません。ローソンと個性が似ているが故に、購入する意味を感じないというのが残念なところです。

これに対して香草による味付けで差をつけようとしているのがサークルKのフライドチキンです。衣に香草をつけることで、少し高級感を出そうとしています。しかし残念なのは衣のべたつきが強く、香草の風味が表に出てきません。厚い衣が油でフニャフニャになってしまっているのは、いかがなものなんでしょうか。私なら薄い衣で皮をパリッと揚げて表面に香草を散らすというところを狙って欲しいです。できることなら最後に高温のオリーブオイルをスプレーでさっと塗すくらいの事をしてもらえれば良かったかなあと思います。最初から最後までオリーブオイルで揚げるとなるとコスト的にはちょっと難しいでしょうからね。肉は淡白なものを使用しており、旨みはやや薄いように感じます。揚げる際の油の存在が、元々脂肪分の多い肉を想像させますが、実際にはそうでもないでしょう。香草というアイディアは面白いだけに、あと一歩の工夫が欲しいフライドチキンであります。

最後にミニストップです。低価格路線としては他よりも一歩リードしている上に、レジ横の調理モノ販売では、コンビニ界で最も充実した内容を誇るのがミニストップです。私が過去に最も購入したコンビニフライドチキンでありましょう。ミニストップの良さは安いことと、(恐らく)全ての店舗にフライドチキンがラインナップされていることにあります。セブンイレブンなどは、店によって揚げ物がないということがよくあります。また多くのコンビニが、時間によっては準備ができていないということが非常に多いのです。ミニストップの場合は、このコーナーを自社の最大のウリにしているということもあり、時間や店舗によらずにいつでも買えるという安心感があります。味についてはペッパーを中心とした味付けが印象的で、香もあります。衣の厚さはやや厚めで、セブンイレブンに似たタイプの衣でしょうか? 揚げ方はやや油がべっちゃり系であり、チキンの皮のよさが感じられないケースが多いことが残念です。そして何より、チキンを入れる紙袋に衣が張り付いてしまい、食べられないということが多すぎです! そしてミニストップのフライドチキンで最も気になる点が、肉への熱の通り方がやや弱いのではないかということです。あまり揚げ過ぎないほうが美味しいというのはわかりますが、私はもう少し熱を通して欲しいですね。衣がややスナッキーであるために焦げやすく、揚げる時間を短めにしているのでしょうか? いつも生っぽいというか、揚げたというよりボイルしたっぽいといった印象が残ります。それと「ミニストップのフライドチキンは温めすぎの店が多い!」というのが私の個人的な意見であります。口の中やけどしそうになるのは、熱過ぎるのか、油ののった衣が口に張り付きやすいからなのかわかりませんが、スターバックスのコーヒー同様にもう少し冷まして欲しいと思うのですね。

では恒例の点数です。
ケンタッキーフライドチキン 90点
モスバーガー 85点
ローソン 82点
セブンイレブン 77点
サークルK 75点
ミニストップ 74点

って、紹介順になってしまったか!