ミニストップのパイシュー（コーヒークリーム）１３０円です。
我等が山崎製パンの製造です。
山崎製パンのパンとしては、クッキードーナツなどに美味しいものがありますが、どうしてなかなか、ここ数年の山崎製パンの商品の中では最高評価をつけられるものがこちらであります。
まずはシュー生地をパイ生地にしたのは大正解！
食感のサクサクした、心地よい固さが秀逸で、しっとりしたシュークリームよりもはるかに軽快にして、心地よく、さらには生地が潰れて手も汚れないという親しみやすさ。
厚手の生地であるために、パック包装の長期保存においてもその質感を保つことができ、しかし気泡を十二分に含ませているために必要以上に重くならず、軽やかな歯ざわりを楽しませるものになっています。
しかも、その味付けが凄いんです。
ある程度ターゲットを絞り込んだような、勝負をかけたテイストに仕上がっているんです。
その味は苦味が強く、その苦味はロースト感から生まれるものであります。
大人びたその表情は、硬質の食感と共に十分な貫禄を表現します。
そしてこの味は、中に入ったコーヒークリームのテイストにしっかりマッチするのです。
コーヒークリームは口当たりこそややもったりとした印象がありますが、中盤からコーヒーのスマートなフレーバーが苦味を中心に広がります。このシャープな風合いが、クリームにスピード感を残し、コーヒークリームに含まれているはずの生クリームのややチープでもたもたした短所を、完全に打ち消すことに成功しています。クリームの良い個性だけを引き出すこのコーヒーの風味は、悪くいえばインスタントコーヒーをホイップクリームに混ぜただけのものと大差ないほどに、味のキレが味わいを先行しすぎではありますが、パイ生地のビターな質感にはこれがベストマッチします。
缶コーヒーではなく、タリーズのコーヒーなどのシティーロースト系本格コーヒーにも合わせられる、貫禄を感じます。本気の大人のコンビニスイーツですね。
コーヒークリームってのは、そもそもスイーツ界では変な球的存在であり、定番として残ることよりも、限定的な意外性が重要なケースが多いと思いますが、この商品は定番にして欲しいですね！
コーヒークリーム系コンビニスイーツの最高峰であります！
庶民のための山崎製パン製だからといって、あなどってはいけないぞ！
８５．２点！！