チョコレート日本シリーズ 明治製菓×ロッテ 第2戦 マカダミアチョコレート編 | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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チョコレート日本シリーズ第2戦です。
第2戦はマカダミアチョコレートです。アーモンドに続いてのナッツ内包のチョコレート対決です。食感、風味ともに独特の風味を持つマカダミアナッツにあうチョコレートをどうつくり上げるかが評価の鍵です。アーモンドやピーナッツと異なり、何でも合ってしまうようなナッツではないだけに、チョコレートメーカーの開発力が量られるジャンルであるといえます。

まずはロッテですが、マカダミアナッツにおいても作為的なチョコレートの設計が、こちらをニヤリとさせてくれます。ビターチョコで表層をコーティングしたミルクチョコレートはエアーを含む独特の食感で、コクを存分に主張します。マカダミアナッツも丸ごと1個が中央にバランスよい配置で入っています。うーん、ちょっぴり贅沢感。チョコレートがその分少なくなっていることは、この際忘れておきましょう。それにしても味だけでなく食感のコントラストまでもが明確なのが素晴らしいですね。実に計算されたチョコレートと言わざるを得ません。

その一方で明治が発売するマカダミアチョコレートはシンプルそのもの。どうも明治は素材の主張、ロッテは演出の主張という方向に開発者の視点が向いているようです。ブルゴーニュワインの明治と、ボルドーワインのロッテ・・・違うかな? まあそれはさておき、明治のマカダミアナッツチョコレートです。こちらはアーモンドのときとは違い、甘さの目立つミルクチョコレートでマカダミアナッツを包んでいます。マカダミアナッツの場合はビターチョコは合わないと判断したのでしょうか。しかし甘さの目立つミルクチョコレートだけで包まれているために、キレの悪さといいますか、若干のチープさが印象として残ります。よく和菓子の批評で、甘くなくて美味しいというコメントを聞きます。甘さの強さ弱さで美味さを判断するのはおかしいとは常々思っていますが、身分相応の甘さというものがあります。後味は大切です。その甘味が余韻を楽しみたくなるような持続的で美しい消え方をするものであれば、どんなに甘さが強くてもいいのです。しかし喉にべたつくような下品な甘さであれば、少し控えめにするのが身分相応というものです。そういう意味では、明治はチョコレートが少し甘すぎたのではないかと思うのです。シンプルさで勝負したいという狙いも理解しないことはありませんが、ロッテの味を知っている者には少し寂しく思われます。シンプルであれば、アーモンドチョコレートの時のように甘さ以外の魅力が必要なのではないでしょうか? 明治はマカダミアナッツそのものの味は悪くないだけに残念です。私はナッツ自体はロッテよりも明治の方が上だと思っています。マカダミアナッツの甘さや丸さだけでなく、香ばしさも表現できていることを評価します。しかしその香ばしさも、チョコレートの風味がそれを生かすものではないために、全体として良さを発揮しきれていません。やはりロッテのマカダミアナッツチョコレートの豪快なナッツの配置と2種類のチョコレートの見事な構成の前には、明治のマカダミアナッツチョコレートは敗北というのが私の評価です。

正直なところロッテにも弱点はあるのです。それは連続して食べたときにややくどいこと。しかしラム酒にあいそうな風味や、ナッツを丸ごと入れたために食感が優れていることなどは評価してよいでしょう。明治のようにクランチにしてナッツをいれた場合、歯がナッツに触れるかどうかは偶然性に左右されます。歯ざわりは、ある程度期待通りの方が良いと思いますし(ここはロッテを勝たせたい・・・、という気持ちが作用している気もしますが)、、所詮は低価格なお菓子ですからナッツ丸ごとという思い切った豪快さが気持ち良いではないですかというわけで、ここはロッテの勝ちとします!