コンビニのエクレア セブンイレブン編 マメゾン大山シェフ エクレール ショコラ | 御殿場高原ブログ ~禁煙に失敗したら即閉鎖することを約束させられたブログ~

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セブンイレブンプロデュースの「マメゾン大山シェフ エクレール ショコラ」です。
180円です。コンビニエクレアの中では最高価格です。当然食べるもののハードルは上がります。

シュー生地の中にはショコラクリーム、チョコレートでコーティングしたシュー生地の上にはクラッシュナッツがみられます。
ナッツの存在がある分だけ、ちょっと贅沢感を覚える容姿であります。

それにしても本格的なエクレアです。
シュー生地の膨らみは実にダイナミックでありながら、計算が行き届いたものであり、シュー生地の弾力もそつがなく、中央の空間部にクリームを完全充填させることなくともその形状を保ちます。食べてもその生地は潰れてしまうことはなく、さらにはこの張りのある食感の印象を最大限に生かす香ばしい生地の味わい。ロースト感のあるほのかな苦味が心地よく、これがまたトッピングのナッツの風味にもベストマッチ。使用する材料それぞれを共鳴させる、風味の方向性と強さのバランスの整え方は流石は有名パティシエの作品。特別に高価な材料を用いなくても、表現するべき風味のポイントを抑えていると感じられます。

トッピングのチョコレートは苦味を持ちますが、甘味も同時に感じさせ、苦味に嫌味を与えず、それでいながら大人びた風味を舌に残します。食べやすく、そして貫禄のあるビターテイストは、上品であり、そして計算高さや知性を感じます。

子供に対して排他的な味わいではないながら、間違いなく大人向けに設計したエクレアといえます。
作り手の技量がはかられることを、本望とする、技術や狙いを明快にアピールしたエクレアです。

また充填されるクリームですが、一般的には生クリームもしくはカスタードクリームが多い中で、こちらでは生クリームとショコラをブレンドしたもの(正しくは生クリームの含有量の高いショコラ)が使用されています。甘さは控えめで、チョコレートの持つ綺麗な酸味を残しています。口当たりこそ生クリームの口当たりの柔らかさから控えめな印象を与えますが、中盤からは甘味とショコラの苦味とコクが浮かび上がり、後味には生クリームのまろやかさと丸みある旨みが締めるといった展開。

これは完成度高いです。
限られた予算の中で、頭に描いた風味のイメージを形にできるのは流石!

得点は85.5点。
180円ですが、これは220円くらいの価値はあります。
そして田舎の古いスタイルのケーキ屋さんでは、とても作ることができそうに無いエクレアです。

正直なところローソンやサークルK、ファミリーマートのエクレアは、下手なケーキ屋さんでも真似すればできてしまう程度に思えますが、セブンイレブンのエクレアは一つレベルが違うかなあと思うのです。
これでショコラクリームに使うベースのチョコレートをもう少し高級なものとして、軽くリキュールを添えたら専門店でも販売可能なエクレアになると思いますけどね。