来年の試験に向けて
リスタートをきる方、どうするか迷っている方に向けてのお話をしたいと思いますまず、来年の試験を受けるかどうかを迷っている方は、きちんと意志が固まるまで悩んでいいと思いますこの試験は簡単な試験ではありませんし、1次試験だけでも突破するのは十分に時間と強い意志のもとに勉強を進める必要があります。ご家族や仕事場の理解や協力も必須になるでしょう。ですから、それらが整うまでは迷っていいと思います。デッドラインは、7月7日です。この日は、中上級の短答コースの開講日ですが、これくらいからは勉強を始めなければという日が開講日になりますし、条約回に至っては先に先行配信済みですので。そして、来年の試験を受験する意志が固まった方、固まっている方に向けてのお話です。まず、敗因の分析をきちんと行って欲しいと思います。何となく受講して、その延長で試験があるというスタンスではこの試験は突破できません。不正競争防止法でも、「ネガティブインフォメーションは営業秘密たるための有用性がある」と認められるように、皆さんの今年の結果は、来年に向けての大事な有益な情報です。まず、敗因が以下にある方は、勉強法の問題ではなく、生活の問題なので、生活を見直して頂くしかほかありません。1.勉強時間が取れない⇒最低でも一日2時間の勉強時間を確保しなければ受験自体難しいと思います。2.モチベーションが上がらなかった⇒本当に弁理士が必要なのか、なぜ目指そうと思ったのか、再度考えてみてください。3.受講形態が合わなかった、受講しなかった⇒通学か通信かで迷われる方は、事務局に選択の目安を問い合わせてみてくださ い。必要であれば、私の方でも相談に乗ります。受講しなかった方は、なぜなのか?それは、改善出来るか?(お金の問題で なければ、受講すべきです。現実は、自分で出来ると思っても難しいものですよね。)次に、敗因が勉強法・方針に関連する場合です。1.特実が半分取れなかった⇒基礎力の問題があると思います。特許は、全体の骨組みともいっていい法域です。勉強力の半分近 くを占めるべき法域ですから、それが出来なかったということであれば、基礎力の不足を疑うべきです。2.全体的に時間不足で試験時間が十分ではなかった⇒インプットの問題であり、アウトプットの問題ではないことがほとんどで す。たくさん解いた経験があれば、早くなるものではありません。インプットが弱いから時間がかかるので、アウトプットに 偏重しないようにくれぐれも気を付けてください。3.条約で足切りになった⇒条約は4法の後に勉強するという順番の問題はあると思います。つまり、条約にかける時間が相対的 に少なかったということはないでしょうか。そういう方は多いので、中上級コースでは条約回は先行配信にしていますし、配 信なので何度でも受講できますから、早めに受講して繰り返して苦手を克服してください。特にPCTは理解の問題ではな く、時間をかけてインプットしたかどうかだけの完全なる暗記科目です。時間をかけずには無理ですが、反対にかければかけ るほど即効性のある科目であるので、早めに始める等して、時間をとってください。個々には他にもいろいろと敗因はあると思いますが、全体的にみて「有限にして完成度を高める」ということが徹底できてないと感じています。短答ゼミ生の合格率の高さが反対にそれを表していると思います。短答ゼミでは、私からの問答で徹底的にインプット力を高めていきます。ほとんどが条文知識です。今年の本試験でも、上4法で条文以外から出題された肢は、ほとんどありません。LECが裏をとって講師に提供してくれた資料をみても、ほとんど根拠は条文、条文の組み合わせです。一部、青本を記載しているものもありましたが、青本を確認したところ、条文を解説しているだけで、条文だけで解けない(青本を読んでおかないと解けない)問題はほとんどありません。青本から直接出されたわずかな肢でも、短答アドバンスや短答知識完成講座テキストにはバッチリ書いてあるものばかりです。条文知識をしっかりとインプットすれば解ける問題がほとんどだということなんです。つまり、何をしなければいけないか、わかりますよね?ふわっとした知識が原因で30点台を抜け出せない人はたくさんいらっしゃいます。私からするともどかしいです。基礎力はあるけれども、ふわっとした知識では対応できる試験ではないのです。30点に乗せるまでと、30点代から40点代に乗せる勉強力は同じくらいのイメージです。ご自身のイメージ、覚悟、方向性はあっていますか?しっかりベクトルを合わせて、来年こそは共に喜びを分かち合いましょう