お正月特番で恒例の「高級弦楽器の音色当てクイズ」皆さん結果はいかがでしたか??🎻


我が家は主人も娘も地上波バラエティー番組に全く興味を示さないので普段全くTVを見ないのですが、「ここは抑えておかなければ...」と思い弦楽六重奏のコーナーだけ見ましたニコニコ


楽器の試奏会をやったり、生徒さんに色々楽器のアドバイスをする立場なのに間違ったらどうしよう...タラーなんて思いましたが、正解してホッとしましたキラキラ


Aを聴いて「こっちっぽいな」と思い、Bを聴いて悩むことなくAだと確信。


ストラドに限らず、素晴らしいオールド楽器特有の音の鳴りとそれぞれの個性が光っていたように感じます照れ


特にチェロの低音域が個人的には好きでしたラブラブ


Bの方は当たり障りなく美しくまとまっていた感じですね🎻



Twitterなどでもトレンド入りしたそうで。


後々皆さんのツイートを見てみると、「心地よく感じない方が毎年ストラディヴァリウスだ」というような内容のツイートが多かったですね。


あとは、ストラドはただ値段が高いだけの楽器で全然音が綺麗じゃないとか悲しい


聴き比べのコーナーは、生の演奏ではないので本来の楽器の音色が届かないのは百も承知で、それでも家族で楽しめて弦楽器が少し身近に感じられる面白い企画だと思います🎻


純粋にコーナーを楽しんでいる方がいる一方で、ヴァイオリンに対して誤解(?)のような感覚を抱いてしまっている方も多くいるように感じたので、私なりの考えをブログに書いてみました鉛筆



確かに、オールド特有の楽器の鳴りは生音でないと、時に雑音が混ざっているように聴こえることはあると思います🎻


生音でないと本来の音色は人の感覚には届きにくいのです。

(先日私が主催した試奏会での弾き比べでも、生音では音色の違いが歴然なのに録音を聴くと違いが殆ど分からなかったりしました。)


あとは、「初めて弾く楽器」と「長年弾き込んでその楽器の性質を熟知している楽器」でのアンサンブルの質の違いはあります。


まぁ、それはBでも同じことなのですがダッシュ


Bの楽器なら容易にそれぞれの楽器のポテンシャルを最大限発揮させることが可能ですが、奏者が一流の方々だったとしても、文化遺産級のストラドを手にしてすぐ弾きこなすのは至難の業だと思いますアセアセ


そして、それぞれの楽器に個性が強いからこそ音色が馴染んでいないように感じられる部分もあるのかも。


なので、普段ヴァイオリンの音色に親しみのない方がTVであの比較演奏を聴いて、Bの方が綺麗で心地よいと感じるのも仕方ないのかなとは感じますニコニコ


...が、、、


人それぞれ好みがあるので何とも言えない部分はあるけれど、名器と言われる楽器は実際は本当に本当に素晴らしい音色なんですよえーんキラキラ


どう素晴らしいのかを説明しようにも「鳴りの質が根本的に違う」としか言葉では言い表せないのですがアセアセ


生で聴き比べれば絶対分かると思うのですが...でも芸能人の方々皆さん間違っていましたもんねアセアセ

普段から弦楽器の音色に馴染みが無い方には生演奏であっても判断するのは難しいのかなぁ泣き笑い

ちなみに、私の友人たち(弦楽器奏者)は正解したという人もいれば外れたという人もいました笑い


そして、普段からストラドを愛用している一流のヴァイオリニストの方もTwitterで間違えたと呟いていましたw


やはり生の演奏ではないのが大きな要因ですよね。


あとは、総額〇億円ってインパクトが欲しいあまり、六重奏なんて編成を大きくしてるから分かりにくくなっていると私個人としては思いました物申す


アンサンブルも複雑になるし、編曲もいまいちな感じになりますダッシュ


シンプルにヴァイオリン1本とピアノ伴奏とか、せめてニ重奏とかにしたらもっと良いのになぁ...


こればかりはどうしようとない事なのですがww



余談ですが、オールドの素晴らしい楽器の演奏を間近で聴くと、音の雑味はかなりありますパー


音が発音する瞬間は特にザラザラ・ガリガリ・カサカサという所謂「耳障りな雑音」が鳴っているのです。

学生時代師事した先生方はストラドやグァルネリ・または相応の素晴らしいオールド楽器を所持していらっしゃった方が多いので、そんな音はレッスン中によく耳にしていました。

「いつも聴いている素晴らしく美しい先生の音色が実はこんなに汚い(なんて言ったら失礼ですが、そのくらいの印象です)なんて...」と、最初は本当にビックリした記憶があります。

その音の雑味が、倍音となったり音の立ち上がりのクリアさに繋がったり、深く豊かな音色を奏でる大切な一部なのですキラキラ


余談その2星

こんな私でもストラディヴァリウスや、グァルネリなどのイタリアの名工の楽器を弾いたことは何度かあります。


学生時代よく通っていた工房では、「毛替えしている約1時間弱このストラド弾いててもいいよ」なんて言われてテンション上がったこともありました🎻(←本当にストラドだったのかぁタラー笑)


おいくらなのかは聞かなかったけれど、音を出した瞬間の艶と輝きに驚いたことを覚えていますキラキラ


そして、弾き始めの音色と30分以上弾かせて貰った時の音色が全く違ったことも印象的でした🎻


反応が凄く良い楽器なんだなと感じました。



師事していた先生が弾いていた名工のオールド楽器を、勉強のために少し触らせて頂いた時の衝撃は更に凄かったです!!


日々弾き込まれて鳴りの反応が抜群の名器は別格でしたキラキラ


私自身が楽器を買い替える時、様々な価格の楽器を試奏させて頂き予算オーバーの手が届かない楽器も勉強のために何本も弾きましたが、その先生の楽器は格別に素晴らしかった感覚がありますニコニコ


名工のオールドで日々演奏されている楽器は、やはり楽器の中でも別格の存在なんだと思います。



余談その3星


ストラドとは関係ない話ですが、若い頃に「先端が折れてしまって修理して1000万円」という弓を試奏させて頂いたことがあります。


今までに体感したことのない弓の吸い付きと安定感でした。


折れてて1000万円って...折れてなかったらいかほどの金額になるのでしょうねタラー (←未だにその金額は本当なのかなって疑ってしまいますがタラー笑)


最高級の弓の価格帯がおいくらなのか私は知らないのですが、私の人生で最高額の弓でしたキラキラ


尊敬する先生の楽器は弾かせて頂いたことがあるけれど、弓を持たせて頂いたことは思い返すと一度もなくて。


先生の愛用の弓がどんな弓なのか、今になってとても気になっていますw



更なる余談星


ストラディヴァリウスって、全てが億単位の値段ではないのはご存知ですか?


安ければ数千万円ぐらいから買えるらしいという話を聞いたことがあります🎻


安くて数千万円って...ガーン


でも裕福なご家庭なら買えちゃうんですよねぇ...


私には縁遠い金額の世界の話ですが、楽器は夢がありますね{emoji:083_char3.png.ピンクハート}