プロフィール
- プロフィール|ピグの部屋
- ニックネーム:オオシマアコースティック
- 性別:男性
- お住まいの地域:山口県
- 自己紹介:
- オオシマアコースティック。農薬、化学肥料を使わない自然に即した米づくり、豆、雑穀、その他野菜など。山...続きを見る
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稲刈り。
鎌で刈って、古い藁で縛ったり。
バインダーという一条刈りの小型の稲刈り機で刈ったり。
バインダー=バインド(bind)なので、その機械は麻ひもで束ねてくてる。
一反(約1000㎡)を刈るだけで5~6時間。
竹を立てて掛けるのにやはり5~6時間掛かる。
天日に干して、風に当てて、籾が乾燥するのに早ければ一週間、途中雨が降ったりで三週間を要することもある。
適度に乾燥したら、脱穀して、籾摺り、玄米になる。
もしも、コンバインを使うなら、一反当たり2~3時間で刈って、脱穀までできる。
乾燥機に入れて一日くらい、翌日には、玄米になる。
数日前、島を旅した東京の人が田んぼを訪ねてくれた。
「コンバインを使う稲刈りと三浦さんみたいな稲刈り、どっちが主流ですか?」と問われた。
圧倒的にコンバインだろうと思う。
「どうして、その非主流を選ぶのですか?」
3年前に一度コンバインを使ったこともあったのだけど、味気なかった。
竹に干すのは面倒だけど、”やってる感”がある。圧倒的な”やってる感”。
コンバインを使えば、自分ひとりで作業は終わる。
ひとりでやるには困難な作業を手伝ってくれる人が必要。
できれば家族みんなでやる仕事にしたい。
コンバイン、乾燥機を使わなければ、化石エネルギーの使用量が減る。
俺なりの環境保全。
そもそも、オオシマアコースティックという屋号を使いはじめる時、アコースティックに「手仕事」「手作業」の思いを込めた。
機械を全く使わないくらいのつもりでいたけれど、そこは”なるべく”の範囲になった。
はぜ掛けをするための竹を山から伐り出せば、荒廃竹林が少しはきれいになる。
竹を縛るヒモは、麻ひも、藁縄を使う。
途中で切れて田んぼに落ちても土に還る。
使い捨てのプラスチック製品をなるべく使わないのも、俺なりの環境保全。
オーガニック、有機なものがビニールにまみれるのはなにか矛盾を感じる。
自分が気づいていないだけで、自分も多くの矛盾を抱えているかも知れないけれど。
百姓をはじめるにあたって、こうしたい、こうありたいと思ったこと、その思いは大切にしていきたい。
都会の人の疑問に答えて、忘れかけてた思いを思い出した。
明日から残り三反、がんばる。
天日干しの米がうまい。という人もいるが、
機械で強制乾燥した米と天日干しの米、その差は正直分からない。
きっと、違いの分かる男(女)にしか分からない。
天日干しの米の方がおいしいことにしておけば良いのだけど、
嘘のつけない男である。不器用ですから。
天日干しは、目の保養にはなる。
かしらねぇ。