まず否定から入るASDの思考回路を解説 | 発達障害家族の記録

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発達障害について、当事者として、
当事者の家族の立場としての両面から書いてます。

 

リブログのリブログのリブログになります(笑)

 

ぴろさんの記事の内容とはズレるけど、ぴろさんの元夫さんとのエピソードが

まさに困ったASDの特徴だったので、ASDのパートナーに悩むカサンドラさんのご参考になれば、と思い書いてみたいと思います。

 

 

 

◇ 交渉コミュニケーションが出来ないASD

 

我が家のASD組(父・兄・夫・義母・私)

全員、『交渉』なんていう高度なコミュニケーションはまず無理。

 

相手の利害と自分の利害を擦り合わせるとなると、

マルチタスクが可能な脳でないと、難しいと思う。

 

なので、やれって言われたからやる、または、やれって言われたけど嫌!

の二択になるのだけど、これどっちにしても、交渉の内容を精査して判断してないことが多い。

 

 

やれって言われたからやる、のほうは

周りに適応する気があるASD。

 

なぜ自分がそれをやるのか分かってないまま、とりあえず言われたからやるか~って感じ。

 

ただし、ASDの本来の特性の良さを活かしているタイプの人だと、自分がやるほうが合理的と判断したうえで納得してやる。

 

 

しかし、まず拒否から入るっていうのは、無自覚ASDの基本形と言っていいと思う。

 

例えば(実例だけど)、ASD友人を映画に誘ったら、『え~別にそんなの見たくないし』と割ときっぱり断られたから

全く興味がないのかと思ったら、数日後、今度はASD友人からその映画に誘ってきた、とか(笑)

 

 

後は、『これ要らない?』って聞いたら『そんなの要らない。だって(以下略)』と要らない理由までつけて

きっぱり断ってきたのに、後に『やっぱり要る。だって○○さんが欲しいっていうから』と他人を引き合いに出してコロッと言うことを変える。

 

 

なぜなのか。

 

これ、私自身にも身に覚えありで、姉からも指摘されたことなので、私の脳内で解説

 

 

これはASD特性の想像力の欠如に当たると思う。

 

① 今、この瞬間の判断

 

今この瞬間、必要だと思わなかったら、それは不要なもの。

 

それ、もしかしたら、それ面白いかも?とか、後々のことを考えて自分にとって、あったほうが便利になるかも?みたいなことを想像したりしない。

 

② 分からないものは拒否

 

そして、分からないことは、まず拒否から入る。

 

分からないことは、なんか怖い→だから、嫌→拒否

という流れ。

 

そうして、それが後に、(誰かにすすめられた、とかで)必要だと分かるものになった時に、

イエスと言うので、コロッコロッと意見を変える人になってしまう、という次第。

 

理解できない状態だと、ずーーーっと拒否したままなので、

例え、素直に、言われたから(意味は分からないけど)やるってタイプでも、『やらされてる』感が根底にずっとあると思う。

 

 

 

因みに、ADHD母だと、半分くらいの理解で全部分かった気になって見切り発進し

ギリギリになってから『やっぱ無理・・・』ってドタキャンするタイプ。

 

 

最初に拒否から入るのがASD

最初にOKって言っといて、ギリギリになって投げ出すのがADHD

 

どっちもあると、最悪、拒否→やっぱりOK→あ、やっぱり無理・・・って流れになる(笑)