今回のセブ滞在では、前半の一週間をセブ島の中心部、後半の一週間をセブ島の対岸にあるマクタン島のビーチエリアで過ごすことにしました。
セブ島の方は、行政や経済の中心地で、あまり観光地という雰囲気がしませんが、博物館や史跡などが集中しているエリアがあるので行ってみました。
ホテルからグラブで呼んだ車に乗り、まずは国立博物館に行ってみました。
公立博物館で、もう一つセブ博物館というのがあるようでしたが、臨時休業中ということです。
国立博物館の周りは、サンペドロ要塞などがある、独立広場のエリアで、外国人観光客もたくさん来ていました。

こちらの国立博物館は、入場料が無料で、入り口で名前や国籍などが聞かれますが、後はフリーで見て回れます。
あまり大きな博物館ではありませんが、展示物は、自然科学、歴史、産業など多岐にわたっていて、なかなか見ごたえがありました。

セブ島周辺の海洋生物や、漁業などの展示。

昔の中国やベトナムなどとの交易品や、沈没船から引き揚げられた陶磁器などが見ごたえがありました。

その後、歩いてサンペドロ要塞へ。
スペインの統治時代に築かれた要塞で、規模はあまり大きくはありませんが、石造りの堅牢な建物でした。

入場料は30ペソ。
中には、資料館などもあり、石垣の上も歩いて見学できます。

この時は、フィリピン人の観光客が多く、それ以外のツアー客がいなかったので、静かに見て回ることが出来ました。

その後歩いて、サントニーニョ教会へ。
ここは、フィリピン最古のカトリック教会で、サントニーニョという幼少時のキリスト像が祀られているということです。
訪れた時は、ちょうど12時からのミサをやっている時間帯で、たくさんの信者が集まって説教を聞いていました。
ちなみに、中は撮影禁止なので、外から撮影しました。

入口では手荷物検査と服装検査があり、ノースリーブや短パン、ビーチサンダルでは入場禁止です。
この時はスポーツサンダルだったので、心配しましたがOKでした。
入場は無料です。

教会の中では、説教の後に讃美歌の演奏などがあり、ちょっとしたコンサートのような感じで盛り上がっていました。
その後、すぐ近くにあるマゼランの十字架へ。

八角形のお堂の中に収められた十字架で、蝋燭を買って奉納するという習慣があるそうです。

十字架自体は新しく作り替えられたもののようでした。
その後、市役所の建物付近を散策。
サントニーニョ(幼いキリスト像)の礼拝堂があり、ちょうど昼時だったのでランチタイムで外に出てきた人たちで賑わっていました。
昼食を食べた後、周辺を散策していると、セブ中国遺産博物館というのがあったので、入ってみることに。
入場料は120ペソ。

セブ島と中国との交易に関する博物館で、ジャンク船の模型や交易品の展示がありました。
ただ、内容的には無料の国立博物館の方がはるかに充実していて、ちょっとがっかりスポットという感じでした。
その後周辺を散策。
華僑が多く住んでいるのでしょうか、中華風のランタンが飾られていました。
周りには貧民街もあり、色々な文化が交じり合っているという感じがしました。

気になっていた治安は、タイよりは少し怖い感じがしましたが、パタヤの夜の街を歩くのと同じ程度の感じでしょうか。
ただ、ストリートチルドレンの物売りや物乞いが多く、一度女の子2人組の抱き着きスリが近づいてきて、ポケットの財布を狙われました。
その時は、ポケットのボタンをしっかり留めていたので良かったですが、無防備な状態だと抜かれていたかもしれません。あと、市内は交通量が多く、渋滞が激しいです。
市内の移動には、ジプニーという、タイのソンテウのような乗り合いバンがありますが、運行ルートが良く分からないので、旅行者にハードルが高いです。
アプリでバイタクを呼ぶのも安い移動手段ですが、結構事故が多く、車に乗っているときにバイクの衝突事故を目撃しました。

タイと違って、ほぼ100%ヘルメットをかぶっていますが、運転が荒っぽい人が多く、事故は多いようで、救急車が走っているのをよく見かけます。
少し高くつき、渋滞にはまると時間がかかりますが、配車アプリで車を呼んで移動するのが無難なようです。
セブ市内の観光名所はそれほど多くないので、1日見て回れば良いかなという印象。
今回は利用しませんでしたが、市内を効率的に観光するには、ツアーに参加してみるのも良いかもしれません。