タイのイサーンやラオスでは食用ガエルを良く食べる関係で、出稼ぎが多いパタヤでもカエルを食べる機会が多いです。
よく行くタイ料理のレストランには、ガパオ・ゴップという食用ガエルのガパオライスなども、普通のメニュー表に載っていました。
僕はカエルは嫌いではないですが、小骨が多く特に美味しい訳ではないので、自分からあまり頼むことはないですが、ラオス出身のボーイ達は好んで注文します。
今回滞在した6月には、その時期しか市場に出回らないウンアーンというカエルが食べられるということで、ボーイ君に誘われて食べに行きました。
トムウンという、ウンアーンのスープが特別な裏メニューとしてある食堂で、値段は100バーツと少し高めです。
このウンアーンというカエルは、日本語では「アジアジムグリガエル」というそうで、普段は地面の中に潜っているそうですが、雨季の初めの6月に一斉に地上に出て来て繁殖するそうです。
ラオスやイサーンでは、この時期に田んぼや川原で捕まえて、市場に持って行くと高値で売れる高級食材ということでした。
見た目は黒くてかなり気持ち悪いです。
内臓を取り出すため、お腹を割いた状態で茹でられていて、かなりグロテスクでした。
肝心の味は、ウナギの皮のようなぬめっとした食感で、弾力がありました。
皮が厚くコラーゲンがたっぷりあるようでした。
メスのお腹には卵があり、キャビアのような見た目です。
味もキャビアのような感じで、若干生臭みが強いですが、見た目ほど不味くはありませんでした。
タイ人の中でもイサーン地方の人しか食べないようで、バンコクの人に聞くと、気持ち悪くて食べたくないと言っていました。
ラオス人やイサーン人にとっては、この時期しか食べられない、ソウルフードのような位置づけのようでした。
他にも、屋台ではよく小型のカエルの干物が売られています。
ゴップの干物かと聞くと、キーアットと呼ぶそうで、小型の食用ガエルのことのようでした。
こちらも見た目はグロテスクですが、味は小魚の干物のような感じで美味しいです。
ただ、これも人によって好き嫌いがあるようで、バンコク出身の子は食べたくないと言っていました。
パタヤは観光客が多いので、色々な国の料理が食べられる場所ですが、僕はローカルフードを食べるのが好きなので、ラオスやイサーンの旬の食材を食べられて貴重な経験でした。