インドは仏教の発祥の地ですが、仏教徒の信者数は少なく人口の1パーセントにも満たないそうです。
仏教の四大聖地の一つであるブッダガヤには、インド人は物見遊山で来る人たちが多いようですが、中には仏教徒もたくさんいました。
しかし、インド人よりも多いのがタイやミャンマーなど仏教国から巡礼に来ている僧侶や信者でした。
ブッダガヤの街にはアジア各国のお寺が建てられていて、それぞれ特徴があって興味深かったです。
日本のお寺もいくつかありました。
一番大きいのが印度山日本寺というお寺で、特定の宗派ではなく共同で建てたお寺のようです。
装飾や仏像はシンプルで、日本らしい清楚さが感じられました。
たくさんの参拝者がいましたが、日本人は全く見かけませんでした。
他にもいくつか小さめの日本のお寺がありました。
仏心寺というお寺には宿坊もあるようで、日本からの巡礼の方も宿泊できるようです。
大乗教インド別院、正覚山釈迦堂という新興宗教系の寺院もありました。
新興宗教は資金が潤沢なためか立派な建物でした。
一番目立って観光客が多かったのがインド大仏。
こちらは愛知県の仏教の団体が建立したようです。
日本の他にも仏教国の寺院がたくさんあり、どこも競うように立派な建物で、出家僧もたくさん滞在しているようでした。
タイはアジアの中でも経済的に豊かな仏教国なので、タイ関係の施設が一番多い印象でした。
ワット・タイ・ブッダガヤというお寺がメインストリートの一番目立つ場所にありました。
屋根の形が前月に行ったチェンマイやチェンライと同じで、懐かしい感じがしました。
タイからの巡礼者もたくさん訪れているようです。
中国はチベットを弾圧しているので仏教はあまり盛んではないと思っていましたが、立派な中国寺もありました。
ただし、チベット仏教と異なり建物や扁額などは中華風です。
中国人の観光客は、日本と同様あまり多くない感じでした。
熱心な仏教徒が多いブータンの寺院。
人口が少ないブータンですが、国を挙げて仏教を崇拝していることがわかる立派な建物でした。
イスラム教国のイメージが強いバングラディシュの寺院。
バングラディシュの仏教徒はインドと同様1パーセントにも満たないそうですが、インドに巡礼や修行で来る人が多いようです。
インドはヒンドゥー教徒とイスラム教徒の数が多いので、大体どこの街に行っても似たり寄ったりの風景が見られますが、ブッダガヤは異国のような感じでした。
また、ヒンドゥー教で崇拝されている牛が路上にほとんどいないためか他の街に比べて清潔で、イスラム教徒によるテロの後に警備が厳重になったため治安が良かったです。
観光客向けのレストランなども多く、お酒を飲むことが出来ないことを除けば、とても過ごしやすい街だと感じました。