秘書と社長 3869 | 智とニノ時々嵐

智とニノ時々嵐

青担からの大宮担
頭の中のことを綴ります

妄想中です♪

☆閲覧注意☆






















「相葉くん」

そう話しかけられた声に聞き覚えがあった

そりゃそうか俺の名前呼んでるんだもん知り合いは確定してて

そんな中でも聞き覚えがあったのは………

顔を上げて確信する

ニノちゃんと大学時代付き合ってた彼女

俺はその彼女の友だちと付き合ってて

一つ年上の俺だったけど4人で遊んだりすることもあった

俺と彼女は俺が先に社会人になったこともあって時間が合わず自然に終わった

それでもちゃんと後腐れ無く終われたけどニノちゃんは違った

ニノちゃんと彼女は一緒に就職したけど会社も違うしでやっぱり時間を合わせられなかった

学生の時に同棲までしてたんだけどね

同じ部屋に帰るのにすれ違うことが彼女には耐えられなかったのか?

ニノちゃんが忙しくなって彼女は同棲しながら新しい彼氏を作った

その頃にはカラダの関係も無くなってて長かったからニノちゃんが一番輝かしい時間に一緒に過ごせなかった自分のせいだと自身を責めてたのを覚えてる

新しい彼氏が出来た時点でさっさと同棲を解消すればよかったのに彼女はなんだかんだと同棲を続けた

俺には意味が分からなかったけど彼女はもしかしたらニノちゃんに構って欲しかったのかも?

今ならそう思うけど

でも、ニノちゃんは仕事で忙しくて新しい彼氏が出来た彼女を追い出すわけでもなくいて

それも彼女をイラつかせたのかも

ニノちゃんは昔から去る者は追わずだったし

分かりにくいけどちゃんと愛情表現もしてたけど彼女には物足りなかったってことなのかな?

見せつけるように新しい彼氏をチラつかせて仕事で疲弊するニノちゃんを追い込んで最後はニノちゃんがボロボロになった

俺が知らないだけであの2人の中には相当なことがあったと思う


それなのに俺を見つけてそして何でニノちゃんのことを聞くの?

意味が分からない

俺の元カノの反応が普通じゃない?

だって終わってるんだもん

今更ニノちゃんに謝りたいとか?

いや、それって自分だけスッキリしたいだけじゃん





「雅紀、雅紀」


「は?へっ?翔ちゃん何?」


「眉間、シワ寄ってる」


「えっ?嘘」


「どうした?ちょっと座る?」


「うん」






頭の中で整理しきれてないことをとめどなく翔ちゃんに話す

翔ちゃんは俺の話を真剣に聞いてくれた





「そうだな。雅紀が言うように今ニノを気にする意味が分からないね。あの子が今彼氏無しとか結婚してて上手くいってないからとかでニノの友だちの雅紀を見つけてまた繋がってとか考えたか、それとも前のことを謝って自分がスッキリしたいか」


「スッキリしたかったとしてもそれはあの子だけがスッキリすることでニノちゃんは思い出してイヤな気持ちになるだけだよね?」


「そうだな。でもさ、別れ方とか考えたら結構自分勝手な子だと思うからニノの気持ちは考えてるフリして考えてないと思うな」






そっか、そうだよね

あんな酷い別れ方したのに

チャンスがあればの行動や言動なら自分勝手だよね

ニノちゃん凄くボロボロになったんだから





「さて、もしかしたら旅館や観光地で顔を合わせる可能性があるってことだよな。今日の時点でここに泊まってて明日もいる可能性は高い。3連休だからね」


「そっか。内緒にしておけばいいかなって思ってたけど会う可能性があるのか」


「そう。だから伝えようか、2人に」


「大丈夫かな?」


「俺が雅紀の元カノに会っても大丈夫なんだよ。智くんが元カノごときに動揺なんてしない。一番守るべきはニノだな」


「うん。ニノちゃん守る」


「よし、戻ろうか」


「うん」