なぜ金型が必要なのか?
型というのはモノをつくる上で必ずついてまわるものです。
型があれば同じものを正確に高速で量産が可能となります。たこ焼きでもそうです。生地を型(たこ焼き機)に流し込んでまとめて10個、20個つくります。もし型がなければ一個一個おにぎりのように手で作らないといけません。手間(コスト)がかかります。
そもそもたこ焼きは熱すぎておにぎりのように手でこねこねできないので、さて、どうやって作ろうか。。
オリジナルのTシャツを作るのにも版代がかかってきます。コイン、社章、キーホルダーの金属製品の場合は、はじめに金型・原型をつくります。
これらの金属製品を製造するために鍛造・金属プレス、鋳造タイプのラバーキャスト、ダイカスト、ロストワックスなど様々な製法がありますがどれも原型がなければつくれません。オリジナル製品をつくるのには型の製造が必要です。
金型代と製造単価は別
基本的に金型代と製造単価は別です。
製造業者によっては金型代が記載されてないものがありますが、その場合は単価に上乗せしています。金型は鋼や鉄の土台に製品と同じ形のものが彫られています。最初の一個をつくるような作業であり、土台の材料代や金属彫刻のコストなどがかかります。
コインやメダルを製造する場合は、地金代(材料代)のほかに製造・磨き・メッキ・仕上げの工賃を合わせて、一個の製造単価となります。これらは一個あたりにかかってくる作業ですので単価計算します。
それに対して、金型は1個だけつくりますので単価とは別の費用です。金型代を個数でわって上乗せしたものを製造単価とするか、金型代と製造単価は別とするかは分け方の違いです。
金型はつくってしまえば、こわれるまで使えるので2回目以降の製作では費用がかかりません。その意味では金型代と製造単価は分けておいたほうがよいでしょう。
単価をおさえるためには?
例えばある記念コインの製造について、金型代が2万円、製造単価が300円かかるとします。
小ロットで50枚のみ製造する場合は、金型代を枚数でわって400円が単価に乗って一枚あたり700円かかります。同じコインを1000枚製造する場合は、20円がのって一枚あたり320円かかります。
さらに製造単価も製造枚数がふえればコストが下がるため300円よりもさがります。どうしでも小ロットの製作は単価があがりますので、下げるためにはある程度まとめて作ることなります。
サカモト彫刻はお客様の予算の範囲でできるデザインや仕様について仕上げイメージをつくってご提案いたします。
コストをあまり下げていくと片面のみになったり、安価な仕上げになるなどあまりいいものができません。いいモノというのはそれだけお金がかかるってことですね。
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