旅立ちに白梅   詩季子の短歌の世界 | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
旅立ちに
濡れた白梅
まぶた閉じ
雫光らせ
何を語るる


詩季子


娘の卒業式の介護の
最後の日

ずっと
入学以来、

学校にたたずんでいた
白梅は 雨に濡れて

このときこそと

雫を きらり・・・ きらり・・・、



まるで まぶたを閉じて
涙を 押しこらえるように 
垂れるように しずく零(こぼ)して



小さな体で 悩み一杯の彼女が
微笑むまでを

ゆっくりと
語りはじめ

白く 燐と
その存在を 目に焼きつけていた

おめでとう・・・。