フライ トウ ザ MOON歩み(274) | 彩希 ユキノの花舟@微笑℃ルーム
もりのあさは
明けて 秋雨の透明なしずく。

半月の月様を見たのは
2回ほど・・・、

その後は
くもり 雨となる。

透明に落ちてくる
雨粒に すみびとの傘の花が咲いていた。

空間移動したもりの
ななつ海では~~~、

”もう、このもりも
寒くなっていくんだね~、”
と宙はいった。


”そうだね・・・、
宙に 始めて
逢ったあのもりは 確かに ここなんだけど

何かが ちがうね。”
とペリカン君は言いました。

もりの木々たちは
葉の先をほんのり紅く染めて
風に揺れて
かるく うなづいたようだった。

”生きる力って・・・、

生きたいと 願うことなの?”
と宙は言いました。

”ん、ななつ海、
紺色のブレスレッドは

生きたいと思い願う力・・・、

じゃないかな、

でも 誰が持っているんだろう?”
とペリカン君は言いました。

”やぁ~
いつまで ここにいるんだい
ユン・ユンユン・・・”
と黒い蝶ネクタイをして
くろいメガネを
かけたウサギさんが
宙たちに 声をかけました。

”ここで~
逢ったが 百年め

二度とは 離さぬよ・・・、”
と電波時計は 渋い声で
スヌーズをかけながら
ぶつぶつ ぶつぶつ
話していました。

”あ、ウサギさん
こんにちは、”
と宙は言いました。

”宙ちゃん
よく ここまで来れたね。

冬の景色
春の風 桜
青葉
灼熱の夏
秋の涼風

どうだったかな?

ユン・ユンユン”
とくろいメガネをかけた
ウサギさんが言いました。

”そういえば、
ずいぶん 長い間
旅をして
生きていたいと
月様に逢いたいと
必死に歩んできた・・・、

見て見て

この羽根

ペガサスさんのように
たくましくなったよ、

ほら、

<<<MOONファイト<<<”

宙は 秋のもりを
自由に飛んで見せた。

”お・・、
さすがだ、

宙ちゃんに
この生きていたいと願う
紺色のブレスレッドを
あげよう・・・、

よくがんばったね・・、

あとは

星降るマントと
虹色ブレスレッドと
交換 するのだ・・・

月様まで 飛ぶ空間は
限られている。

いいな、宙ちゃん ユン”
と黒いめがねの
ウサギさんは言いました。


もりは 確かに宙が 現れて
ブランコから 落ちたときと
同じようで
何かが違っていた。

今晩もよるはくろにそまり
あめのよるを
演出していた。

このくものうしろで
待っている

月様のステージの用意に
はりきってでも
いるように・・・。