もりのあさは
秋の涼しさを
呼んでいた
秋の日差しは
日だまりを
古家のなかで
さまざまな形で
色どりを見せていました。
”風邪は大丈夫か?
宙・・・、”
とペリカン君は言いました。
”大丈夫よ・・・、
ほら、このとおり・・・、”
と宙は
たくましくなった羽根を
羽ばたかせた・・・。
”そうか、ならいいけど・・・、”
とペリカン君は言いました。
”へ、へ、ヘックシュンシュン・・・、”
とくじらのジーラのおっさんが
くしゃみをすると
きたんこナスも
宙も
ペリカン君も
飛び上がった。
”ジーラのおっさん、
大丈夫?”
と
きたんこナスも
宙も
ペリカン君も
いっせいに 聞いた。
”ほほほ、
大丈夫だ・・・、
近頃は
涼しくなったのう~、
なぜだか すすきの穂が
鼻に流れてきたもんでな~・・。”
とくじらのジーラのおっさんは、
言いました。
”生きる力・・・、
って 何だろう?
いつつ海はどこなの?”
と宙は言いました。
”さあ、どこかな?
あてのない旅・・・、
少し つかれたのぅ~”
とくじらのジーラは言いました。
”ま~、
あわてるこじきは
もらいが少ない・・・、
きょうは この海原を
のんびり~、ぷかぷか~、
浮んでいよう・・・。”
とくじらのジーラは言いました。
”そうだね、
この抜けるような
青いそら
ほんわりの日差し、
家宝は寝て待て・・・、だね。”
と宙は
伸びをひとつした。
”そうじゃ~
あそこに 秋の七草島がある・・・、
あそこに
なにか あるかも知れん・・・、
寄ってみるがいい・・・。”
とくじらのジーラのおっさんは
言いました。
”この涼しさで
頭の痛みも 楽になってきた、
な~ きたんこナス”
とくじらのジーラは言いました。
”そうだな~、
おっさん・・・、”
ときたんこナスは
おとなしく言いました。
”さあ、宙、
秋の七草島へいこう、
何かあるかも知れないよ・・・、”
とペリカン君は言いました。
もりは
また きっちり
かっちり よるのくろが
やってきました。
時々、勝手にマイペースで
電源を消すテレビ君も
あいかわらず
お茶目で
古家のすみびとの
パソコンの書き込みに
笑うように 返事をして
ご機嫌で・・・、
アナログ表示で
画面を 飾り、
若者たちの息吹を
その画面に
映していました。